〜下北交通〜


 下北交通大畑線は旧国鉄から地元のバス会社であった下北バスが経営を引き継ぎ、1985(昭和60)年 7月1日に開業した路線です。数多い国鉄転換線の中でも少ない地元有力企業が引き継いだ路線であり、 バス会社が引き継いだのは、大畑線が唯一です。引継ぎの際に会社名が下北交通に改められています。
 車両は国鉄から元キハ22を3両購入し、形式名を西暦の下2桁に合わせたキハ85として活躍を続けて いますが、全国でもキハ22に乗ることのできる会社はごくわずかとなってしまいました。
 しかし転換後の経営は思わしくなく、年々利用客が減少し累積赤字が膨らんだ上に転換交付金を活用 した基金が底をつく状態でした。さらには設備の老朽化とともに国鉄精算事業団と契約を結んでいた 鉄道施設の無償譲渡の契約期限が迫っていたことから、かねてから下北交通は鉄道事業の撤退を表明 していましたが、鉄道事業法の改正で鉄道事業の休止・廃止が届出制となったことをうけて、 2001年3月31日限りでの廃止を届け出ました。
 よって、本州最北の路線は消える運命が確定したことになります。

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キハ85 キハ85
走行音[skk85a.ra/469KB]
収録区間:大畑線 正津川→川代
機関:DMH17C(180PS)
※転換時に旧国鉄から引き継いだキハ22をキハ85に形式名を変えたものです。DMHエンジン特有の アイドリング音が楽しめます。


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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:2000年8月19日 最終更新:2009年1月25日
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