〜東武鉄道〜


 東武鉄道は、浅草を起点として鬼怒川・日光・伊勢崎へ至る伊勢崎線・日光線などの本線系統と、 池袋を起点とする東上線を中心に、東京・千葉・埼玉・栃木・群馬の1都4県に463.3kmの路線網を もつ関東最大の民鉄です。
 首都圏の通勤・通学輸送をはじめ、日光や鬼怒川といった国際観光地を控えているため、 多種多様な列車が走っているのが特徴です。また営団地下鉄への乗り入れも行なっており、車両は 特急・急行用車両から、快速用2扉車や20m4扉通勤車、18m3扉通勤車まで揃っています。また制御装置に 関しても5000系列のつりかけをはじめ、抵抗制御、チョッパ制御、VVVF制御まで全部そろっている のも見逃せないところです。
 東武は1997年に創立100周年を迎えましたが、近年の巨大プロジェクトには目をみはるものがあり、 混雑の激しかった北千住駅の大改良を1997年3月に竣工させ、また複々線化事業も進み、本線と 東上線とをあわせた延長22.6kmという距離は「老舗」の京阪を抜いて、民鉄最長です。さらに 営団半蔵門線への乗り入れや野田線の複線化の事業など、まだまだ大プロジェクトは続きます。
10080系 10080系[tb10080a.ra/269KB]
 10080系は1988年3月に登場した、東武では初めてのVVVF制御車です。車体関係は10030系をベースに していますが、4連1本のみの在籍で、試験的意味を込めて車号の末尾は0となっています。
 制御装置およびモータは日立製です。比較的初期のものなので、JR東日本の207系900番代などと 同じグループに入ります。4連であることから、単独での運用はなく、普通は10000系列の 車両が連結されて走っています。しかし、あまり他の10000系列との相性は良くないようで 頻繁に空転を起こしています。ここに掲載しているものはかろうじて免れている程度ですが、 加速はゆっくりです。

100系 100系(準備中)
 100系は1990年6月に登場した、5代目特急車です。デラックスロマンスカー(DRC)と呼ばれた 1720系の後継にあたります。公募によって「スペーシア」という愛称が付けられ、日光・鬼怒川 への特急輸送を一手に引き受けています。
 制御装置は10080系の結果を反映してVVVF制御となりましたが、設計コンセプトの「速く・快適に」 が影響しているのか、VVVF車としては非常に珍しい6両オール電動車という超豪華仕様です。 日光・鬼怒川の山岳線に対応する抑速ブレーキがついています。VVVFのメーカは日立で、10080系 よりも少し音が変わったようです。ホーム上から録音したことはありますが、ここでは 準備中ということにしておきます。

20050系 20050系[tb20050a.ra/135KB]
 20000系は伊勢崎線から営団地下鉄日比谷線への直通用18m車で、界磁チョッパの車両です。 1992年11月に増備された20050系は、VVVF制御に変更になり、同時に8両のうち両端2両ずつが 5扉となりました。車両が違うので、遠くからでも20050系はすぐに判別することができます。 また、車内のドア上には、LCD画面が設置されていて、各種案内ができるようになっています。
 VVVF装置は東洋製で、東洋GTOのごく普通の音がします。減速時の最後の変調が独特といえばそう でしょう。

20070系 20070系
 1996年11月に増備された20000系列では最新の車両です。再び全車3扉に戻されました。 20050系からの変更点はそれだけではなく、パンタグラフがシングルアームになったこと、 車内のドア上にLEDの案内表示器が設置されたことなどが あげられます。その他いくつかの変更点がありますが、制御装置などの走り装置に関しては 20050系と同一なので、走行音自体はまったく同じです。

9050系 9050系[tob9050a.ra/188KB]
 9000系は東上線と営団地下鉄有楽町線との相互乗り入れ用として1981年に登場しました。 東武初のステンレス車体で、界磁チョッパを採用していました。
 1994年8月には、東上線の輸送力増強と有楽町線新線池袋開業に備えた増備車が登場し、 制御装置などを大きく変更したために9050系となりました。10連2本の在籍です。
 制御装置は東洋のVVVFです。基本的に20050系と同じものを搭載しています。室内には20050系と 同じLCD画面がドア上に取り付けられています。6M4TということでMT比が20050系の6M2Tとは 異なっているので、少し音がのびているかもしれません。普通ならば違いは感じられないとは 思います。

30000系 30000系[tb30000a.ra/182KB]
 30000系は東武の最新形式車で、1997年3月に登場しています。この車両は数年後に予定されている 営団地下鉄半蔵門線への直通用の車両で、10000系列の次世代の車両です。外観上ではシングルアーム パンタの採用、側面窓の2連一体型ユニット窓の採用、側面の大型LED行き先表示器などありますが、 機器的に見てもいろいろと東武初というのが多くなっています。
 制御装置はVVVFで、日立のIGBTを使っています。JR東日本のE351系などと同じ音で、静かな方では ありますが、思ったほど静かではなかったと思います。モータは日立と東洋の併用です。また運転席 を見ると、ワンハンドルマスコンが採用されていて、これは東武初です。車内にはドア上にLED表示器 が設置されています。またMT半々ですが、3.3km/h/sが実現できている車両です。 


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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1998年7月18日 最終更新:2009年1月25日
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