〜函館市交通局・30形〜

30形39号車

30形39号車「箱館ハイカラ號」
2000/07/25、五稜郭公園前にて

函館市交通局一覧へ戻る


 1992年の函館市制施行70周年を記念した行事の一環として、雪2号を種車として1993年5月に 復元された2軸・オープンデッキのレトロ車両です。「箱館ハイカラ號」という愛称が付けられ、 冬季を除いた時季に限定運用として営業運転についています。
 種車となった雪2号の元々は、千葉県成田電鉄で走っていた1910年(明治44年)天野工業製の 車体とアメリカ・ブリル社の台車を組み合わせた車両で、函館水電時代の1918年(大正7年)に 5両購入した36〜40号車のうちの1両で39号車を名乗っていました。後の1937年(昭和12年)に 除雪車に改造されて「雪2号」となりました。
 車内は木張りで、雰囲気が良く出ています。またオープンデッキであることから、常に運転 士と車掌の2名が乗務し、車掌は運賃授受とドア扱いを行なっています。
 歴史があり観光資源が豊富な函館とあって、木造の洋館との組み合わせはベストマッチング です。函館に行ったら一度は乗っておきたい車両といえるでしょう。

客室内
39号車の車内です。車内は木張りで、吊革なども雰囲気が良く出ています。
39号車、谷地頭にて。(1998/09/09)

客室内
「札幌交通機械株式会社 平成5年5月復元」のプレートがありました。
39号車、谷地頭にて。(1998/09/09)

走行音[hkd30b.ra/205KB]
収録区間:宝来町→青柳町
RA形式:RealAudio3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:抵抗制御(釣り掛け駆動)
※2年前はあまり良いものが収録できませんでしたが、このたびまともな音が録れました ので差し替えました。宝来町から青柳町にかけての上り坂を力強く走ります。

函館駅前にて
次の電停の表示板が「イカ」の形をしています。さすが「イカ」の街、函館です。
こんなところにも目が行ってしまいました…
函館駅前にて(1998/09/09)

函館市交通局一覧へ戻る


★このページの参考資料:
 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」1991年11月号、1997年10月号
 交友社「鉄道ファン」1995年8月号、1998年8月号
 ジェー・アール・アール「私鉄車両編成表」
 小学館「全線全駅鉄道の旅11・東日本の私鉄」

[ 最新情報 ]  [ JR各社 ]  [関東大手公営]  [関西大手公営]  [中国四国地方]
[ 更新情報 ]  [北海道・東北]  [中部北陸地方]  [関西ローカル]  [九州沖縄地方]
[最初にどうぞ]  [関東ローカル]  [車内チャイム]  [特集コーナー]

音鉄館INDEXへ戻る
総合インデックスへ戻る

(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1998年12月13日 最終更新:2009年1月25日
このページに掲載されている画像・音データの無断転載を禁じます。