〜函館市交通局・30形〜
1992年の函館市制施行70周年を記念した行事の一環として、雪2号を種車として1993年5月に
復元された2軸・オープンデッキのレトロ車両です。「箱館ハイカラ號」という愛称が付けられ、
冬季を除いた時季に限定運用として営業運転についています。 種車となった雪2号の元々は、千葉県成田電鉄で走っていた1910年(明治44年)天野工業製の 車体とアメリカ・ブリル社の台車を組み合わせた車両で、函館水電時代の1918年(大正7年)に 5両購入した36〜40号車のうちの1両で39号車を名乗っていました。後の1937年(昭和12年)に 除雪車に改造されて「雪2号」となりました。 車内は木張りで、雰囲気が良く出ています。またオープンデッキであることから、常に運転 士と車掌の2名が乗務し、車掌は運賃授受とドア扱いを行なっています。 歴史があり観光資源が豊富な函館とあって、木造の洋館との組み合わせはベストマッチング です。函館に行ったら一度は乗っておきたい車両といえるでしょう。 |
39号車の車内です。車内は木張りで、吊革なども雰囲気が良く出ています。
39号車、谷地頭にて。(1998/09/09)
「札幌交通機械株式会社 平成5年5月復元」のプレートがありました。
39号車、谷地頭にて。(1998/09/09)
次の電停の表示板が「イカ」の形をしています。さすが「イカ」の街、函館です。 こんなところにも目が行ってしまいました… |