〜箱根登山鉄道・モハ1形〜

101+102

モハ1形・102+101
2002/02/20、強羅にて

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※前ページの写真は104+106、大平台にて(2002/02/20)


 モハ1形は1919(大正8)年の小田原電気鉄道・箱根湯本〜強羅間開業の際に投入したチキ1形・チキ1〜7を 書類上の期限とする車両で、現在の車両は1950(昭和25)年に半鋼製車体を新製して載せ替えたものです。 1991(平成3)年〜1993(平成5)年にかけて、2両固定化改造が行なわれ、101+102・103+107・104+106の 編成に組成しています。
 最大80パーミルの急勾配を上り下りするため空気制動・電気制動のほかに非常用のレール圧着ブレーキと 手ブレーキの4種類を装備しています。抵抗は連続使用するために大型のものを屋根上に装備しています。 また最小R=30mの急曲線を走るため、散水タンクも装備しています。
 主制御器は芝浦製電磁単位スイッチ式のRMK-106B型、主幹制御器は芝浦製の手動進段式のRC-423A、主電動機は 芝浦製SE121-A(78.3kW)となっています。特に101号と102号は東芝製車体を載せていて、現役最後の東芝製 電車として大変貴重なものでしたが、合理化の一環で2002(平成14)年2月28日をもって2両とも引退することと なりました。

車内
101号の車内の様子。モハ1形では101号と102号のみがクロスシートでした。
強羅にて(2002/02/20)

運転台
101号の運転台です。1985(昭和60)年からのATS取り付けと同時にユニット化されたものです。
強羅にて(2002/02/19)

走行音(山登り)[htr100a.ra/431KB]
収録区間:箱根湯本→塔ノ沢(2002.02.20)
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:抵抗制御(RMK-106B型)
主電動機:78.3kW×4(SE121-A型、歯車比59:16=3.69、つりかけ駆動
※箱根湯本の駅を出ると、すぐに80パーミルの急勾配が待っています。ひたすら登っていくの ですが、速度は20km/hにも満たず、ゆっくりと山を登っていきます。
走行音(山下り)[htr100b.ra/532KB]
収録区間:小涌谷→宮ノ下(2002.02.20)
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
※登山電車の醍醐味が味わえるのは山を下りるときの電制の音といっても過言ではないですね。 重々しい電制の音が車内だけでなく回りの山々にも響き渡ります。

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★このページの参考資料:
 ジェー・アール・アール「私鉄車両編成表」
 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」1996年4月臨時増刊号「関東地方のローカル私鉄」
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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:2002年2月27日 最終更新:2009年1月25日
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