〜JR東日本・205系5000番代(VVVF改造車)〜
武蔵野線には既に205系8連5本が配置されていましたが、同線は走行条件が過酷であり205系は6M2Tということで
103系と同じMT比となっています。そのため中央総武線各駅停車、および山手線へのE231系投入に伴う205系転配計
画には当初武蔵野線は入っていなかったようですが、VVVF制御へ改造することによって4M4Tでも走行性能が確保できる
こと、車両の有効活用などの観点から武蔵野線に205系改造車が入ることになったようです。VVVF改造されたM車は
5000番代に改められ、新たな番代区分が誕生したことになります。 第1陣として元三鷹区のミツ15・16編成が改造種車に選ばれ、10両編成のうち1ユニットを1000番代改造の種車と して捻出し、残りの8両を改造にあてています。この改造によって捻出された界磁添加励磁制御装置とモータなどは 253系増備車に回されたようです。 主制御装置は東洋電機製IGBTが採用され、JR東日本としてはE127系以来の東洋電機製VVVFとなりました。また 誘導電動機速度センサレス制御方式(PGレス制御)という新しい方式を採用しているのが特徴です。改造工事の 落成は2002年3月末でしたが、数々の試験や走り込みなどで長期に渡って試運転が行われ、営業運転を開始したのは 2002年11月23日にE39編成(改造第1編成)が最初となりました。 今後、武蔵野線には同様のVVVF改造車が投入され、103系を置き換えることになっています。 |
改造された205系5000番代の主制御装置。東洋電機製IGBTです。 モハ205-5002、東所沢にて(2002/11/30) |