〜JR東日本・205系5000番代(VVVF改造車)〜

205系5000番代

205系5000番代・豊田区E39編成
2002/11/30、東所沢にて

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 武蔵野線には既に205系8連5本が配置されていましたが、同線は走行条件が過酷であり205系は6M2Tということで 103系と同じMT比となっています。そのため中央総武線各駅停車、および山手線へのE231系投入に伴う205系転配計 画には当初武蔵野線は入っていなかったようですが、VVVF制御へ改造することによって4M4Tでも走行性能が確保できる こと、車両の有効活用などの観点から武蔵野線に205系改造車が入ることになったようです。VVVF改造されたM車は 5000番代に改められ、新たな番代区分が誕生したことになります。
 第1陣として元三鷹区のミツ15・16編成が改造種車に選ばれ、10両編成のうち1ユニットを1000番代改造の種車と して捻出し、残りの8両を改造にあてています。この改造によって捻出された界磁添加励磁制御装置とモータなどは 253系増備車に回されたようです。
 主制御装置は東洋電機製IGBTが採用され、JR東日本としてはE127系以来の東洋電機製VVVFとなりました。また 誘導電動機速度センサレス制御方式(PGレス制御)という新しい方式を採用しているのが特徴です。改造工事の 落成は2002年3月末でしたが、数々の試験や走り込みなどで長期に渡って試運転が行われ、営業運転を開始したのは 2002年11月23日にE39編成(改造第1編成)が最初となりました。
 今後、武蔵野線には同様のVVVF改造車が投入され、103系を置き換えることになっています。

1000番代2本並び
改造された205系5000番代の主制御装置。東洋電機製IGBTです。
モハ205-5002、東所沢にて(2002/11/30)

走行音[205-5ka.rm/RA8.0形式/845KB]
収録区間:武蔵野線 新小平→西国分寺(2002.11.30)
RA形式:32Kbps Stereo Music High - RA8(RealAudio8.0)
制御方式:VVVFインバータ制御(東洋電機IGBT、1C4M2群制御?、形式名不明)
主電動機:MT73系列と思われる(歯車比不明)
※東洋電機IGBTの車両としては京阪10000系以来の車両になるため、同車の特徴である起動時の「ピコー」という 音が鳴るかどうかが注目されましたが、普通に乗車しているときは特に聞こえませんでした。しかし、今回掲載した ファイルは地下駅の新小平駅を発車する区間なのですが、起動の瞬間にわずかに「ピコー」と変化しているのが 聞き取れることが分かると思います。ほんとに微妙ではあるのですが…。DATからPCへ取り込んで、ヘッドホンで 聞いて初めてこのことに気がつきました。
 高速域に入ってしまうとMT73系列の特徴が出てきますね。

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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:2002年12月1日 最終更新:2009年1月25日
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