〜JR東日本・E231系900番代(旧・209系950番代)〜
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※前ページの写真は、平井にて。(2000/09/09)
209系950番代は、通勤・近郊型両方に使える性能を有した、今後の標準車として
開発された車両です。 今後車両を投入する線区は、構内配線の制約が少ないということから、車両限界 いっぱいの2950mm幅のワイドボディーを採用することになり、JR東日本の通勤車としては 初のワイドボディー車となっています。また前面デザインも変更されています。なお、 950番代は前面がシルバーメタリックに塗装され、500番代のホワイト塗装とは区別されて います。また5号車には6扉車両が連結されているのも特徴です。 950番代の最大の特徴は、「TIMS(ティムス=Train Information Management System)」と 呼ばれる車両情報管理装置を導入した点です。TIMSの伝送速度は2.5Mbpsもあり、従来よりも 格段に性能が向上しています。この装置で室内の冷暖房の自動制御をはじめ、出区時の 自動点検や運行時の加速力・ブレーキ力の適正管理といった運転に関わるありとあらゆる ことが管理できるという今までに存在しなかった性能を有しています。 制御装置は通勤車では初めて、IGBT素子を使用したVVVF制御装置が採用され、比較検討の 意味から2種類採用されています。-951のユニットには2レベル式インバータの日立製VVVFが 採用され、-952のユニットには3レベル式インバータの三菱製VVVFが採用されています。 また電動機は定格出力は今までの209系と同じながらも、回転許容量がアップされたMT73型 を使用しています。これにより、通勤車の加速を維持しながらも120km/h運転が可能な性能を 有しています。 290系950番代は2000(平成12)年6月13日にE231系へ編入され、900番代を名乗ることに なりました。現在も三鷹電車区に配置され、中央・総武緩行線で営業運転されて います。 |
209系950番代のVVVF装置です。 -951のユニットは日立製、-952のユニットは三菱製です。共に素子はIGBTですが、 前者は2レベル式インバータ、後者は3レベル式インバータとなっており、取り付け互換性が あります。共に1C4M2群制御と思われます。 左・モハ209-951、御茶ノ水にて。(1999/04/01) 右・モハ209-952、新宿にて。(1998/10/23) |
5号車に連結されているサハ208-951は6扉車となっています。基本的設計は0番代と同一で、 扉間は3人がけの収納式腰掛が設置されています。平日の朝10時までは収納して運転されます。 (1999/04/01) |