〜JR東日本・701系〜
701系は東北・秋田地区で走っていた客車列車の置き換えや、効率的な運用を目指して
投入された形式です。最初に秋田地区に投入され、1993(平成5)年6月21日から営業運転を
開始しています。クモハ-サハ-クハの3両編成と、クモハ-クハの2両編成の2通りがあり、
ラッシュ時はこれらを併結することによって輸送力を確保しています。 その後701系は補助電源装置をSIVとした100番代が秋田地区に投入され、1994(平成6)年12月 からは盛岡地区に1000番代が営業運転を開始し、仙台地区には1000番代が1995(平成7)年 3月から営業運転を開始、秋田新幹線の標準軌用として5000番代が1997(平成9)年3月から、 さらに回生制動に変更となった1500番代が仙台地区に登場し、山形新幹線新庄延伸用として 5500番代も登場しています。現在、東北地区の電化区間では最も多く見られる形式となって います。 0番代・100番代・1000番代・5000番代の主変換装置はCI1型で、パワートランジスタを 使用したVVVFインバータ制御です。制動時は発電ブレーキで抵抗器を使ってブレーキ力を 得るようになっています。1500番代・5500番代は、コンバータ部分にIGBT素子を使用し、 回生制動ができるようにしています。そのため主変換装置はCI10・CI10A型となっています。 車内はオールロングシートで、トイレはクハに設置されています。また半自動ドア扱いを 行なうため、各ドアには開閉スイッチが設置されています。 オールロングシートはラッシュ時には有効であるものの、閑散時にはかなり不評のようで、 秋田地区では一部車両をクロス化改造する工事が行なわれているようです。また現在はワンマン 運転を行なっている線区もあります。 |
701系の主変換装置です。VVVFインバータ制御で、パワートランジスタを使用した1C4M接続です。 クモハ701-1023、黒磯にて。(2000/07/23) |
仙台地区の701系車内です。モケットはピンク色、そして妻面の壁は木目調です。 クモハ701-1019、一ノ関にて。(2000/07/24) |
盛岡地区の701系車内です。モケットは紫色です。 クモハ701-1005、一ノ関にて。(2000/07/24) |
盛岡地区の701系です。車体に引かれているラインの色が異なります。 クモハ701-1005+クハ701-1005、一ノ関にて。(2000/07/24) |