〜JR北海道・785系〜
ビジネス利用の多い札幌〜旭川間の特急「スーパーホワイトアロー」用として、1990年に
登場した車両です。今までの781系「ライラック」での120km/h運転では高速道路の整備もあり、
高速バスに対抗するには限界があったため、最高速度130km/hの新形式車両を導入したものです。
単にスピードアップを図るだけではなく、車内の快適さや省エネルギー・省力化を目的に開発さ
れました。制御装置はVVVF制御となり、JRの車両の中では、また交流電車として初めてのVVVF車
の量産形式となりました。現在、4連の基本編成5本と2連の附属編成5本が在籍しています。先頭
はきめこまかい増結に対応するため、貫通型となっています。運転台の窓下にはLED式の愛称表
示器がついているのが特徴となっています。 VVVF制御装置は、日立のものを元設計としているようですが、製造に関しては電動機に関して も日立・東芝・三菱の3社で共通設計として製造されたようです。各編成で走行音に差は感じら れませんでしたので、これでいいと思われます。 電動機は出力190KWのものを使用しています。なお、制動は発電ブレーキとなっています。乗 降時分の短縮のため、1両に2ヶ所ずつ乗降口が設けられています。運転台は721系のものとほぼ 同じで、ワンハンドルマスコンが採用されています。 以前は「ライラック」の一部の列車にも充当されていましたが、1998年12月改正から785系使 用「ライラック」の「スーパーホワイトアロー」への列車名変更があり、現在は785系の運用は すべて「スーパーホワイトアロー」に集約されています。 |
785系のVVVF装置。共通設計なのでどれも同じ形です。
モハ785-4、札幌にて。(1998/09/13)
◆785系で収録したチャイムが2種類あります。車内チャイム のページも合わせてどうぞ。