〜JR北海道・キハ261系〜
都市間の他交通機関との競争力を高めるために、JR北海道では旭川から名寄方面への
宗谷本線の高速化事業を行なうこととなり、JR北海道や北海道・沿線市町村が出資して第3セクターの
北海道高速鉄道開発株式会社が設立され、旭川〜名寄間の軌道強化・曲線改良・分岐器改良などが
行なわれてきました。そして従来の急行に代わる形で登場したのがこのキハ261系で、まず試作車4連1本が
1998年10月に登場し、JR北海道内で最も厳しいといわれる地域での冬期試験が行なわれてきました。
この試験結果を踏まえ、量産車4連2本が1999年秋に登場し4連3本の合計12両が揃いました。これらの
車両はすべて北海道高速鉄道開発の所有となっています。新しい列車の名称は公募により「スーパー宗谷」
と名づけられました。 編成は4連を基本とし、2両ずつに切り離せる構造となっていて多客時には4+2の6連で運行することが できるようになっています。グリーン車は稚内方先頭車に設けられており、定員9名の半室型グリーン車 となっています。 足回りはキハ201系をベースとし、キハ201系のN-DMF13HZE(450PS)よりも出力を10PSアップさせた N-DMF13HZH(460PS)を各車に2基(キハ260-100は1基)搭載しています。変速機は直結4段式のN-DW16A形を 採用しています。台車は車体傾斜制御装置を搭載したボルスタレス台車で、車体傾斜装置は2度車体を 傾斜させることができます。 2000年3月22日改正で登場した「スーパー宗谷」は非常に好調で、常に2両増結の状態が続いている ようです。 |
キハ261-101の車内です。普通車のモケットの色はこの他に赤・緑の合計3種類があります。 客室内はかなりコストダウンを意識しているようで、FRPが多用されています。これをカラーリング でカバーしているといった感じです。(2000/07/27) |