〜JR北海道・キハ283系〜

キハ283系

キハ283-102以下8連
1998/09/10、釧路にて

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 札幌〜釧路間の特急「スーパーおおぞら」を3時間40分台で結ぶべく、キハ281系の実績を踏ま えて1995年と1996年に試作車が登場しました。函館〜札幌間に比べ、路盤が弱く曲線が多い線形 という厳しい条件下と、冬季の厳しい気候のもとで高速運転ができ、かつ乗り心地が良くなるよ うに設計された振子式気動車です。
 振子装置はキハ281系で採用されたベアリングガイド方式を踏襲していますが、最大傾斜角が 6度と拡大されました。エンジンは281系量産車と同じ355PSのN-DMF11HZAを1両に2基搭載してい ます。キハ283系では試作車・量産車とも同じものを積んでいます。変速機は変速1段・直結4段 のものを搭載し、登坂・高加速性能がアップしています。
 アコモ関係は基本的にキハ281系のものを踏襲していて、車内構造はほぼ同一となっています。 また前面の愛称表示器や側面の行先表示器はLEDとなり、ドアまわりのカラーリングとあいまって カラフルなものとなっています。
 キハ283系は試作車3両のほか、1996年から1997年にかけて増備された量産車20両の合計23両で 1997年3月改正から営業運転を開始しました。また1998年4月改正から「スーパー北斗」にもキハ 283系が投入され、12両が活躍しています。さらに「スーパーおおぞら」は基本編成が6両となっ ていましたが、恒常的に2・3両の増結があるほど乗車効率が高く、1998年12月改正に合わせ4両 を増備し、基本編成を7両に増強しました。またシステム制御の関係から9両までしか連結できな かったものを、中間車に振子データの伝送中継アンプを取り付けることによって、最大11両での 運転が可能になりました。これからはグリーン車が2両連結される光景も珍しくなくなるでしょう。

◆キハ283・281系で収録したチャイムが2種類あります。車内チャイム のページも合わせてどうぞ。

加速音[k283a.ra/RealAudio5.0形式/394KB]
収録区間:室蘭本線・千歳線 苫小牧→南千歳(スーパー北斗21号にて)
RA形式:RealAudio 5.0 - 12Kbps Music(Bitrate 12Kbps)
エンジン:N-DMF11HZA(355PS)×2
※加速が終わる最後まで収録しておきました。変速のつなぎ目が分かりづらいですが、 最終段の直結4段まで入っていると思います。「スーパー北斗21号」の苫小牧発車時のものです。
車内放送1[k283b.ra/RealAudio5.0形式/425KB]
収録区間:函館本線 函館→森(スーパー北斗21号にて)
RA形式:RealAudio 5.0 - 12Kbps Music(Bitrate 12Kbps)
※「スーパー北斗21号」に乗車した際の、函館駅発車時に流れた自動放送とそれに続く 客室乗務員のアナウンスです。客室乗務員のアナウンスはしっかりとしていて好感がもてます。 ちょっとした旅行気分をどうぞ。
車内放送2[k283c.ra/RealAudio5.0形式/361KB]
収録区間:根室本線 釧路→白糠(スーパーおおぞら8号にて)
RA形式:RealAudio 5.0 - 12Kbps Music(Bitrate 12Kbps)
※こちらは、「スーパーおおぞら8号」の釧路発車時の自動放送と客室乗務員のアナウンスです。 車内で販売する駅弁の違いが良く分かると思います。

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★このページの参考資料:
 交友社「鉄道ファン」1997年3月号、1997年4月号、1998年8月号
 鉄道ジャーナル社「鉄道ジャーナル」1998年8月号
 ネコ・パブリッシング「JR全車輌ハンドブック」

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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1998年12月13日 最終更新:2009年1月25日
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