〜JR北海道・キハ283系〜
札幌〜釧路間の特急「スーパーおおぞら」を3時間40分台で結ぶべく、キハ281系の実績を踏ま
えて1995年と1996年に試作車が登場しました。函館〜札幌間に比べ、路盤が弱く曲線が多い線形
という厳しい条件下と、冬季の厳しい気候のもとで高速運転ができ、かつ乗り心地が良くなるよ
うに設計された振子式気動車です。 振子装置はキハ281系で採用されたベアリングガイド方式を踏襲していますが、最大傾斜角が 6度と拡大されました。エンジンは281系量産車と同じ355PSのN-DMF11HZAを1両に2基搭載してい ます。キハ283系では試作車・量産車とも同じものを積んでいます。変速機は変速1段・直結4段 のものを搭載し、登坂・高加速性能がアップしています。 アコモ関係は基本的にキハ281系のものを踏襲していて、車内構造はほぼ同一となっています。 また前面の愛称表示器や側面の行先表示器はLEDとなり、ドアまわりのカラーリングとあいまって カラフルなものとなっています。 キハ283系は試作車3両のほか、1996年から1997年にかけて増備された量産車20両の合計23両で 1997年3月改正から営業運転を開始しました。また1998年4月改正から「スーパー北斗」にもキハ 283系が投入され、12両が活躍しています。さらに「スーパーおおぞら」は基本編成が6両となっ ていましたが、恒常的に2・3両の増結があるほど乗車効率が高く、1998年12月改正に合わせ4両 を増備し、基本編成を7両に増強しました。またシステム制御の関係から9両までしか連結できな かったものを、中間車に振子データの伝送中継アンプを取り付けることによって、最大11両での 運転が可能になりました。これからはグリーン車が2両連結される光景も珍しくなくなるでしょう。 |
◆キハ283・281系で収録したチャイムが2種類あります。車内チャイム のページも合わせてどうぞ。