〜JR北海道・キハ54形〜
1997年4月の国鉄分割民営化に先立って、経営が困難になると予測された北海道・四国・九州の
いわゆる「三島会社」に対して経営基盤の整備を目的として、国鉄が分割される直前に投入したの
がキハ31・32・54です。北海道にはキハ54形500番代が投入されました。 キハ54形は四国向けに0番代が、北海道向けには500番代が投入されました。ともに勾配線区を 考慮して2エンジン車とされ、250PSのDMF13HSを搭載しています。1986年から1987年にかけて29両 が製造され、このうち527から529は転換クロスの急行仕様とされ、現在は急行「礼文」と特快 「きたみ」に充当されています。その他は基本的にセミクロスシート仕様となっています。車体 は北海道向けということで2重窓であり、冷房は搭載されていません。なお、台車や変速機には 廃車発生品が使用されていて、新造コストが抑えられています。全車両ともワンマン改造済みで、 車内には運賃表と運賃箱、そしてテープによる放送装置が取り付けられています。 |
花咲線で乗車したキハ54-519からの後展望です。 門静→尾幌間にて(1998/09/10) |