〜JR北海道・キハ54形〜

キハ54形

キハ54-526
(2両目はキハ40-722、その後ろは到着直後の「おおぞら13号」)
1998/09/10、釧路にて

JR北海道一覧へ戻る


 1997年4月の国鉄分割民営化に先立って、経営が困難になると予測された北海道・四国・九州の いわゆる「三島会社」に対して経営基盤の整備を目的として、国鉄が分割される直前に投入したの がキハ31・32・54です。北海道にはキハ54形500番代が投入されました。
 キハ54形は四国向けに0番代が、北海道向けには500番代が投入されました。ともに勾配線区を 考慮して2エンジン車とされ、250PSのDMF13HSを搭載しています。1986年から1987年にかけて29両 が製造され、このうち527から529は転換クロスの急行仕様とされ、現在は急行「礼文」と特快 「きたみ」に充当されています。その他は基本的にセミクロスシート仕様となっています。車体 は北海道向けということで2重窓であり、冷房は搭載されていません。なお、台車や変速機には 廃車発生品が使用されていて、新造コストが抑えられています。全車両ともワンマン改造済みで、 車内には運賃表と運賃箱、そしてテープによる放送装置が取り付けられています。

走行音1[k54a.ra/RealAudio5.0形式/461KB]
収録区間:釧網本線 中斜里→知床斜里
RA形式:RealAudio 5.0 - 12Kbps Music(Bitrate 12Kbps)
エンジン:DMF13HS(250PS)×2
※湿原が広がる釧網本線で乗車したキハ54-520の走行音です。景色がすばらしいところで 有名ですが、日程の都合上残念ながら夜間の乗車となりました。外は明かり一つ無い真っ暗闇 です。単行ということもあり何だかひとりぼっちで寂しい、そんな感じでした。
走行音2[k54b.ra/RealAudio5.0形式/275KB]
収録区間:釧網本線 北浜→藻琴
RA形式:RealAudio 5.0 - 12Kbps Music(Bitrate 12Kbps)
※その釧網本線で乗ったキハ54の運転士さんは、面白い運転の仕方をしていて、 ノッチを完全に切らない形で加速を何度も繰り返す、執念?の定速運転をしていました。 ノッチを完全に切ってしまうと、空ぶかしをしなければ再加速できないので、それを 嫌っていたのでしょう。加速して、少し切れて、また加速する…これが聞き取れると思 います。
それにしても、この運転士さんは大きなバックを運転台に置いていました。今夜は知床 斜里で泊まりなのでしょう。列車の運用も過酷ですが、乗務員の運用も過酷です。
キハ54系後展望
花咲線で乗車したキハ54-519からの後展望です。
門静→尾幌間にて(1998/09/10)

JR北海道一覧へ戻る


★このページの参考資料:
 交友社「鉄道ファン」1998年8月号
 ネコ・パブリッシング「JR全車輌ハンドブック」

[ 最新情報 ]  [ JR各社 ]  [関東大手公営]  [関西大手公営]  [中国四国地方]
[ 更新情報 ]  [北海道・東北]  [中部北陸地方]  [関西ローカル]  [九州沖縄地方]
[最初にどうぞ]  [関東ローカル]  [車内チャイム]  [特集コーナー]

音鉄館INDEXへ戻る
総合インデックスへ戻る

(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1998年12月13日 最終更新:2009年1月25日
このページに掲載されている画像・音データの無断転載を禁じます。