〜JR九州・713系900番代〜
713系は地方路線区で運用する近郊型電車として1983(昭和58)年7月に登場した形式です。
1984(昭和59)年のダイヤ改正で九州内の交流電化線区ローカル列車を全面的に電車化することとなり、
581・583系改造の715系投入で穴埋めできない分について新製されたのが、この713系です。 主回路はサイリスタ位相制御ですが、サイリスタブリッジ回路の改良や4台直列制御の主電動機を 他励界磁方式とすることにより、交流電車では初の回生制動を実現しています。主電動機は新開発の MT61形で、この主電動機は後の211系・205系などに幅広く使用されていくことになります。 編成はクモハ-クハの2両編成で、先行試作車として900番代2連4本が製造されましたが、その後 量産車が登場することはなく、結果として試作車番代のみが存在する珍しい形式となっています。 登場時は長崎本線で運用されていましたが、1996(平成8)年の宮崎空港開業の際に空港アクセス列車として 転用されることとなり、内装のリニューアルや外板の塗り替えが行なわれて現在に至っています。 |
「サンシャイン」充当に伴うリニューアルで、空港利用者を意識した車内となっています。 クモハ713-901にて。(1999/03/05) |