〜JR西日本・223系2000番代〜
JR西日本一覧へ戻る
※前ページの写真はクモハ223-3015、京都にて。(2000/10/15)
223系2000番代は、すでに登場し活躍している1000番代と同仕様ながらも、現在の社会情勢を
反映してサービスレベルを維持しながらコストダウンに努めた、いわゆる廉価版として1999年
3月29日より営業運転を開始しました。2000番代は東海道本線・山陽本線の新快速に投入され
130km/h運転にあてられることになっています。 1000番代の相違として、外観はステンレス車体がビード無しのものになったこと、転落防止 幌が設置されたこと、列番表示がLEDになったこと、標識灯の位置が変更になったことが 挙げられます。また車体の造り方がいわゆるプレハブ工法のようなブロック構体になったことが 特筆されます。 車内は、側窓の多くが固定式となり開くのは1両中8ヶ所のみになったこと、側窓のカーテンが 廃止されたこと、補助座席の使用可否 のランプが廃止されたこと、クハに設置されているトイレが車椅子対応の大型のものになったこ となどが挙げられます。 足回りは1000番代のシステムをほぼ継承していますが、4モータ車での1M2Tに合わせるために 1M2Tが基本だった1000番代では4連・8連といった編成ではMT比に余裕があったため、今回の 2000番代では4モータ車での1M2Tに合わせるために、3モータ車が登場しています。これについては 車号が3000番代に飛ばされています。 なお、2000番代の他に阪和線の「紀州路快速」に充当される2500番代も合わせて新造されます が、こちらは最高速度が120km/hであることと、制御機器の補助電源バックアップ機能がないなどの 違いがあるようです。 |
クモハ223-3003のVVVF装置で、メーカは日立製です。2000番代も1000番代と同様に他に東芝・
三菱もありますが、現在は未撮影です。
野洲にて。(1999/04/09) |
223系2000番代の車内です。1000番代とほぼ同仕様の車内ですが、補助座席のランプが廃止されていたり
側窓が異なっていたりといくつか相違点があります。 クモハ223-3003にて。(1999/04/09) |
側窓は1両中8ヶ所が開くようになっていますが、上段が内側に開くタイプになっています。また
窓側の座席には肘掛けがありませんでした。
モハ223-2003にて。(1999/04/09) |
客ドアの上の鴨居部には、千鳥配置でLED案内表示器が設置されています。これについては
1000番代と同様です。
クモハ223-2003にて。(1999/04/09) |
クハ222にはトイレが設置されていますが、車椅子対応の大型のものになりました。トイレの
向かい側は車椅子スペースとなっています。
クハ222-2005にて。(1999/04/09) |
連結面には転落防止幌が設置されました。またM車のパンタグラフは従来通りの下枠交差式パンタグラフ
が使われています。
クモハ223-3003・サハ223-2009、野洲にて。(1999/04/09) |