〜JR西日本〜


 JR西日本は、新大阪〜博多間の山陽新幹線を主軸とし、在来線は新快速に代表される速達 サービス、尼崎を拠点としたJR宝塚線・JR神戸線・JR東西線などへの直通運転に代表される アーバンネットワークと、首都圏には見られない豪快な運転形態でとても魅力があります。
 車両面でも新幹線の500系や、在来線では681系や283系、そして人気を博している285系、 新快速で使用されている223系1000番代や221系、通勤型では207系と、個性がありアコモデ ーションも走りも十分に満足させてくれる車両が揃っています。しかもこれらのほとんどは VVVF制御の車です。また1999年3月29日からは223系2000番代が登場しています。
 ここでは、こういった魅力ある車両をできる限り追いかけてみました。だいぶラインアップも 充実したものと思います。

※写真をクリックすると、各形式の詳細ページに飛びます。(新フォーマットのみ)


321系 321系
走行音(東洋/三菱)[321ta.rm/RA8.0形式/786KB]
収録区間:JR京都線 長岡京→向日町 (2005.12.23)
制御方式:VVVFインバータ制御(東洋電機2レベルIGBT・WPC15型・1C2M)
主電動機:230kW×2(WMT106形・WN継手平行カルダン駆動・歯車比98:15=6.53)
※125系に続き321系にも東洋電機のVVVFが採用されました。三菱と共同開発して納入したらしいような話を 聞いたことがありますが、実際のところよくわかりません。音は典型的な東洋2レベルIGBTのもので、非同期から すぐに爆音が鳴るタイプです。

走行音(東芝)[321sa.rm/RA8.0形式/696KB]
収録区間:JR京都線 茨木→千里丘 (2005.12.23)
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝2レベルIGBT・WPC15型・1C2M)
※東芝のVVVFについても、比較的典型的な東芝2レベルIGBTの走行音です。321系全般にいえることですが 停止寸前まで回生制動が利いていますので、純電気ブレーキであるといえると思います。

走行音(日立その1)[321ma.rm/RA8.0形式/726KB]
収録区間:JR京都線 千里丘→茨木 (2005.12.23)
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベルIGBT・WPC15型・1C2M)
※日立のVVVFは東洋チックな非同期が長く続いた後に爆音が鳴るタイプで、爆音は三菱らしいが非同期は…といえる ものです。非同期は東洋と比べてかすれているようにも聞こえます。

走行音(日立その2)[321mc.rm/RA8.0形式/815KB]
収録区間:JR京都線 向日町→西大路 (2005.12.23)
※日立VVVFの車両は、起動時と停止寸前にそれぞれ1回ずつ変調します。「その1」では起動時に聞こえないと 思いますが、こちらはハッキリと聞こえています。ノッチ投入のタイミングによって聞こえるときと聞こえないときが あるようです。

走行音(日立その3)[321md.rm/RA8.0形式/659KB]
収録区間:JR京都線 千里丘→茨木 (2005.12.23)
※D4編成の6号車で収録した走行音です。

125系 125系
走行音[125a.rm/RA8.0形式/726KB]
収録区間:小浜線 若狭有田→大鳥羽 (2003.03.22)
制御方式:VVVFインバータ制御(東洋電機2レベルIGBT・WPC14型・1C1M×2)
主電動機:220kW×2(WMT102B形・WN継手平行カルダン駆動・歯車比98:15=6.53)
※2003年3月の小浜線電化開業の際に投入された1M方式の電車です。VVVF制御装置は東洋電機のパワーユニットが 採用されました。JR西日本では初の東洋VVVFになります。

クモハ42型 クモハ42型
走行音[mc42001a.rm/RA8.0形式/957KB]
収録区間:小野田線 妻崎→居能 (2001.09.05)
制御方式:直並列・弱界磁・総括制御(電磁空気カム軸接触器式)
主電動機:100kW×4(MT15C形・つりかけ駆動・歯車比25:63=2.52)
※2003年3月のダイヤ改正をもって、定期運用から引退したクモハ42の走行音です。宇部新川へ入庫する 最終列車での収録で、パラにも入っています。

700系7000番代 700系7000番代(レールスター)
走行音[tec700-7a.rm/RA8.0形式/2548KB]
収録区間:山陽新幹線 新下関→厚狭 (2001.09.04)
制御方式:VVVFインバータ制御(WPC200型・1C4M制御)
主電動機:275kW×4(WMT205形・WNカルダン駆動・歯車比28:78=2.79)
※「ひかりレールスター」で活躍している車両です。あまりに静かなので、デッキ収録にしています。

キハ120形 キハ120形
走行音[k120a.rm/RA8.0形式/1047KB]
収録区間:関西本線 伊賀上野→佐那具 (2002.03.04)
駆動機関:小松SA6D125H-1(330PS・2000rpm)×1
変速機:TACN-22-1605(変速1段・直結2段)
※JR西日本の非電化ローカル線で広く活躍している気動車です。この収録では、93km/hまで上がっています(笑)

413系 413系
走行音[413a.rm/RA8.0形式/718KB]
収録区間:北陸本線 森本→東金沢 (2001.11.20)
制御方式:抵抗制御(CS15型)
主電動機:120kW×4(MT54BまたはMT54D・中空軸カルダン駆動・歯車比19:30=4.21)
※国鉄末期に471・473系の足回りと2扉セミクロスシートの新製車体を組み合わせて誕生した形式です。

419系 419系
走行音[419a.rm/RA8.0形式/1039KB]
収録区間:北陸本線 魚津→東滑川 (2001.11.20)
制御方式:抵抗制御(CS15型)
主電動機:120kW×4(MT54BまたはMT54D・中空軸カルダン駆動・歯車比15:84=5.60)
※583系を近郊車両へ改造した系列で、交直流の装備はそのまま生かされています。中間車を先頭改造した 車両は切妻のままで「食パン電車」の異名ももつ形式です。

207系2000番代 207系2000番代
走行音(東芝)[207-2ksa.rm/RA8.0形式/373KB]
収録区間:学研都市線 星田→河内磐船 (2002.4.28)
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝IGBT・個別制御)
主電動機:220kW(WMT102B形、歯車比99:14=7.07)
※2000番代の4連・3連のクモハは東芝製の主制御装置を使用しています。223系2000番代のものに 準じたものになっているようです。

走行音(三菱)[207-2kma.rm/RA8.0形式/360KB]
収録区間:学研都市線 放出→徳庵 (2002.4.28)
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱IGBT・個別制御)
※2000番代の4連の中間モハは三菱製の主制御装置を使用しています。こちらも223系2000番代に準じたものに なっています。かすかにクモハの東芝VVVFの音が…

223系2000番代 223系2000番代
走行音(三菱)[223-20mb.ra/353KB]
収録区間:東海道本線 野洲→守山 (2000.10.15)
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱IGBT・個別制御)
※2000番代の三菱VVVFの音は1000番代とは少し異なっています。感じとしては名鉄3100系(三菱) に似たような音です。新快速での収録ですが駅間が短いため110km/hどまりです。

走行音(日立)[223-20ha.ra/229KB]
収録区間:東海道本線 大津→膳所 (1999.4.9)
制御方式:VVVFインバータ制御(日立IGBT・個別制御)
※2000番代の日立VVVFの音は、1000番代の「日立その2」とほぼ同じです。1000番代と 異なるのは、ドアが開くときにもドアチャイムが鳴るところでしょうか。

走行音(東芝)[223-20sa.ra/326KB]
収録区間:東海道本線 草津→栗東 (1999.4.9)
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝IGBT・個別制御)
※東芝VVVFの音は1000番代の「東芝その2」とほぼ同じです。同時期に登場したJR東海313系や東急 3000系は同じ東芝でもまったく違うものになっているのに対し、こちらは1000番代を踏襲した ものになっているようです。

283系 283系
走行音(日立)[283ha.ra/RA5.0-12Kbps Music/506KB]
収録区間:紀勢本線 紀伊勝浦→太地 (1999.1.16)
制御方式:VVVFインバータ制御(日立IGBT・個別制御)
※283系の足回りは、223系1000番代のシステムをそのまま引き継いでいるため基本的に同じです。 日立VVVFは223系1000番代の「日立その2」と音が同じです。日立VVVFは基本編成の3号車、モハ 283-300代に積まれています。

加速音(日立)[283hb.ra/351KB]
収録区間:紀勢本線 湯浅→箕島 (1999.1.16)
※日立VVVFの加速音です。走行音ファイルは時間が長いため音質を落としていますので 通常ファイルの加速音・減速音も掲載しています。

減速音(日立)[283hc.ra/166KB]
収録区間:紀勢本線 湯浅→箕島 (1999.1.16)
※日立VVVFの減速音です。通常形式での掲載です。

走行音(三菱)[283ma.ra/RA5.0-12Kbps Music/494KB]
収録区間:紀勢本線 紀伊田辺→南部 (1999.1.16)
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱IGBT・個別制御)
※283系は日立のほか、三菱VVVFも積んでいます。三菱VVVFが積まれているのは、モハ283-300代 以外のすべてのM車で、モハ283-0代・200代がこれにあたります。この走行音はデッキでの収録 です。

加速音(三菱)[283mb.ra/234KB]
収録区間:紀勢本線 周参見→白浜 (1999.1.16)
※加速音と減速音は客室内の台車の真上付近で収録しました。デッキで収録していると 聞こえないような音も聞こえてくると思います。幸い客室内に誰もいなかったため 静かな環境で収録できました。

減速音(三菱)[283mc.ra/208KB]
収録区間:紀勢本線 白浜→紀伊田辺 (1999.1.16)
※こちらも客室内の収録です。かなり早めに回生が切れるのが分かると思います。

車内放送(その1)[283-a.ra/271KB]
収録区間:紀勢本線 新宮→紀伊勝浦 (1999.1.16)
※新宮発車時、始発の車内放送です。

車内放送(その2)[283-b.ra/249KB]
収録区間:天王寺→新大阪 (1999.1.16)
※こちらは新大阪到着前の車内放送です。天王寺で車掌が交代になって女性の車掌に 代わっていました。

500系 500系(加速音)[tec500a.ra/303KB/RealAudio5.0形式]
500系(減速音)[tec500b.ra/305KB/RealAudio5.0形式]
 1997年3月22日改正から走りはじめた、JR西日本ご自慢の車両です。日本で初めて300km/h運転を 開始しました。最初は山陽区間内のみの運転でしたが、同じ年の11月29日、500系が3本揃ったことを 機に東京まで乗り入れるようになり、東京〜博多間を300系「のぞみ」より15分短縮し、ついに 5時間の壁を突破しました。1998年3月14日改正から500系は6本の陣容になり、東京乗り入れの本数も 増加しました。15mに及ぶ先頭車両のノーズ、騒音に配慮した翼型パンタグラフなどあらゆる 人の目を引き付けるには十分すぎるほどの存在感で、乗車した外国人や家族連れが記念写真を 撮る光景は今でもよく見ます。こういったスペック、外観などが大いに評価され、1998年の 鉄道友の会「ブルーリボン賞」を受賞しています。
 VVVF制御装置はGTO素子のものを使っています。音としては681系量産車のものを思いっきり延ばした ようなものがきこえますが、デッキで収録してもかなり小さくて苦労しました。1998年の3月に 四国へ行った帰りにこの500系に乗車することができました。その時のものを掲載いたします。 なお、車内メロディーはすでに公開されています。こちらの方もよろしくお願いします。

681系 681系量産車(加速音)[681a.ra/298KB]
681系量産車(減速音)[681b.ra/215KB]
 在来線でも160km/hの高速運転ができる形式として、1992年7月に先行試作車9連が登場しました。 だいぶ長いこと試験をやっていて、207系や223系が出たあとも量産車が出てきませんでしたが、 1995年2月から4月にかけてようやく、量産車となる6連6本と3連7本が登場しました。試作車も後に量産化改造 されて車号が変更になっています。現在は「サンダーバード」に運用されています。 それとは別に6連と3連2本ずつが在籍し、「はくたか」に運用されています。
 制御装置のシステムとしては、223系0番代とよく似ています。個別制御のVVVFです。それでも 223系よりもはるかに間延びしていて、高速向けに造っていることがうかがえます。試作車と 量産車とでVVVF装置の形式が異なるので、681系には少なくとも2種類の音があるはずなのですが、 まだ確認できていません。
 この録音データは、MDに乗り換える直前のテープ録音のものです。MDに乗り換えてからも乗車 していますが、ろくなものがとれなかったために、こちらのを使うことにしました。

281系 281系(ホームからの起動音)[281a.ra/43KB]
281系(ホームからの減速音)[281b.ra/54KB]
281系(加速音)[281c.ra/273KB/RealAudio5.0形式]
281系(減速音)[281d.ra/117KB]
 関西空港へのアクセス特急として1994年9月4日から営業運転を開始した車両です。「はるか」 の愛称を付けられています。223系0番代とほぼ同時期の車両のため、システムはよく似ています。 VVVF装置はGTOサイリスタの個別制御で、メーカは東芝です。登場時は基本5連でしたが、 利用客の増加に伴って、1995年7月に基本編成が6連化されました。そのときに付属3連が登場し ています。
 私自身が収録した音は天王寺駅のホームで収録したものですが、走行音を松井啓祐さんから 提供してもらいました。こちらの方も掲載しておきます。

285系 285系起動音(三菱)[285cma.ra/75KB]
285系起動音(東芝)[285csa.ra/88KB]
285系ミュージックホーン[285mwh.ra/84KB]
 1998年7月10日から営業運転を開始した「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」に使われる 車両で、寝台電車としては583系以来、実に20年ぶりのことになりました。JR西日本とJR東海の 共同設計で、内装には住宅メーカが入り、木目調の暖かみのある車内となっています。
 走行システムはJR西日本主導となり、223系1000番代2次車を受け継いだ内容となっています。 VVVFのメーカは三菱と東芝の2社で、ともにIGBTを使用しています。JR西日本持ちは7連3本、JR東海 持ちは7連2本で、それぞれ出雲電車区、大垣電車区の所属ですが、普段はJR東海の編成も 出雲で検査を受けることになっています。4本使用、1本予備です。
 起動音を収録したのは営業運転開始前の品川駅の展示会や、品川駅を出庫するところを 狙い撃ちしたもので、JR東海所属の編成です。東芝は223系1000番代の「東芝その2」とよく 似ていると思いますが、三菱は起動音が異なっています。ミュージックホーンは西日本標準 のものです。ついに東京でも聴けるようになったんだなあ、と思います。

223系 223系0番代[223-0a.ra/250KB]
 223系はJR西日本の近郊形車両で、関空快速用の0番代とJR京都線・神戸線系統の新快速 に使われる1000番代があります。同じ系列ではありますが、両者の相違はたくさんあるため ほとんど別形式のような存在です。
 阪和線の関空快速に使われている0番代は1994年2月から落成し、4月1日に営業運転を開始 しています。6連と付属2連が存在し、京橋・JR難波・天王寺〜関西空港間で運転されています。 分割・併合は天王寺で行なっています。JR難波までの 運転は2両編成のみです。1996年3月からJR難波駅のOCAT誕生とともに8号車のクモハ223には 荷物室が設置され、一番運転室よりのドア窓が埋められましたが、このサービスは2年間で 終了となり、今後通常の客室に戻されていくと思われます。なお、車内の転換クロスシートは 荷物置き場を考慮して2+1配置となっています。
 VVVF制御装置は東芝製で、GTO素子を使用したもので個別制御です。ほとんど同時期に登場した207系 1000番代と同じシステムを採用しています。走行音の違いといえば、減速のときが違うかな、 というところです。

223系1000番代 223系1000番代(三菱)[223-1ma.ra/278KB]
223系1000番代(東芝その1)[223-1s1a.ra/275KB]
223系1000番代(日立その1)[223-1h1a.ra/356KB]
223系1000番代(日立その2)[223-1h2a.ra/336KB]
223系1000番代(東芝その2)[223-1s2a.ra/347KB]
223系1000番代  223系1000番代は、JR琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線系統の新快速用として1995年8月12日から 営業運転を開始しました。阪神大震災の復興車両としての位置づけがあったようです。 1000番代を名乗ってはいますが、実質的には221系の後継車両のような位置づけで、システムも 0番代とは大きく異なっています。
 VVVF装置はIGBT素子に変わり、最高速度は将来の速度向上をにらんで130km/hとなっています。 車内は2+2の転換クロスで、221系では妻面にあったLED表示器がドア上に移されています。 あとは221系よりも側面の窓寸法が天地方向で5cmほど小さいくらいです。
 営業開始時点では1次車として8連・4連ともに4本ずつ新造されました。この1次車グループには 三菱・東芝・日立の各メーカのVVVFが揃っています。東芝・日立はそれぞれ「その1」がこれに 該当します。三菱IGBTはごく普通の音、東芝(その1)はIGBT第1世代のもので、3段階変調がある タイプ、日立(その1)は音が高いものの静かなタイプです。
 その後、1997年3月に2次車として8連5本と4連1本が増備され、やはり3社のVVVFが揃いました。 三菱には変化がなかったのですが、東芝はIGBT第2世代に入り、音が変わっています。また 日立のものも若干音が変わっています。東芝・日立は「その2」がこれに該当します。
 ファイルサイズがバラバラですが、区間が短いものは湖西線内で録音したものです。東芝(その2) や日立(その2)はフラットが多いですが、かなり空転・滑走が多いみたいですね。

207系1000番代 207系0番代[207-0a.ra/197KB]
207系1000番代[207-1a.ra/211KB]
207系500+1500番代混合[207mixa.ra/197KB]
 207系は1997年3月8日開業のJR東西線乗り入れのために設計された、JR西日本通勤車の 標準形式です。207系はすでにJR東日本に900番代が在籍していましたが、試作車のみで 打ち切られたため、量産番代の0番代は西日本が持っていきました。1991年4月30日に 量産先行車となる7連固定1本が片町線で営業運転を開始したものの、有効長の問題で 片町〜松井山手間の普通に限定運用されていました。
 1992年3月から片町線に量産1次車(0番代)103両(3連13本+4連16本)が投入され、翌年 1993年3月には量産2次車21両(4連・3連ともに3本)が追加投入され、福知山線にも 4連4本が投入されました。
 この207系は通勤車としては初めてのワイドボディ(車体幅2950mm)を採用し、客室面積 の拡大を図っています。また0番代の制御装置はパワートランジスタを使ったVVVFですが、 前段にチョッパ装置を併用しており、非常に珍しい音をたてます。ここに掲載したファイル でもチョッパ音が十分にきこえます。
 その後、東海道・山陽線緩行の103系を置き換えるためと、東海道・福地山線から JR東西線に乗り入れることが決定していたために207系が投入されました。0番代では 4連が事実上ユニットであり、3連は1M方式のため自由に編成が組めないことから完全に 1M方式とすることにし、VVVF装置は681系先行試作車を受けついだGTOサイリスタに方式が 変更になり、結果1000番代に区別されることとなりました。
 1000番代は1次車として6連・2連各14本ずつの112両が投入され、1994年3月1日から 東海道・山陽緩行線で営業運転を開始しました。最初の1ヶ月間は7連対応の駅がまだ あったため、6連はサハを1両抜いた5連で運転されていました。2次車は福地山線に投入され、 1995年4月20日に3連9本・4連3本が投入されました。1996年3月には3次車として22両が 投入されましたが、ここからの動きが非常に複雑となっています。
 1996年5月頃から207系は大掛かりな組成変更と転属が行なわれ、東海道緩行に入っていた 6連と2連は4連と3連に組み替えられ、あまった1両は片町線の0番代3連に組み込みました。 それでも足りなかった2編成分については1500番代のモハを新造することでまかなっています。 この時に、制御装置とモータ出力の違いから0番代のモハは500番代に、1000番代は1500番代に 改造されたうえで組み込まれています。0番代の3連はすべて4連に改造され、3連を残さなかっ たのは、0番代の1M2TではJR東西線の急勾配に対応できないためでした。片町線の3連は 1000番代を持っていく方法が取られました。
 こうしている間にも増備は続き、1996年秋から97年春にかけて4次車として3連28本が 増備されました。かなり複雑なことをしていましたが、JR東西線の開業時点で 0番代量産先行車の7連1本、0番代4連23本、500+1500番代混成4連16本、1000番代4連19本、 3連55本の合計404両となりました。
 1000番代は片方の先頭車がクモハになっています。VVVFのメーカは東芝で、ごく ありきたりの音がしますが、起動時によく滑ります。ここで掲載しているものも滑っている のが分かると思います。500+1500番代の混ざった音も掲載しましたが、音に関しては 1500の方が大きいので、500番代のチョッパが聞こえないと思います。


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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1998年7月17日 最終更新:2009年1月25日
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