〜近畿日本鉄道・5820系/9020系〜
5820・9020系は近鉄の次世代通勤車「シリーズ21」の貫通型バージョンとして登場した形式で、
ともに2000年8月から営業運転を開始しています。これら2形式は汎用車としての位置付けをもっており、
在来車との併結も可能な仕様となっています。 5820系は3M3Tの6両編成で、車内は5800系と同様のロング/クロス可変のデュアルシートである 「L/Cカー」となっています。9020系は3220系と同様のオールロングシート車となっています。 足回りは両形式とも同一となっており、制御装置は三菱電機のVVVFインバータで2レベルIGBT素子を 使用したものとなっています。主電動機は185kWと在来車よりもパワーアップし、起動加速度3.0km/h/sを 確保しつつも最高速度は120km/hに設定されています。パンタグラフは5820系・9020系ともトップナンバーの 編成のみがシングルアームパンタで、残りの編成は下枠交差型パンタです。 2000年度は奈良線系統のみの投入で、運用が限られているためなかなか乗車する機会のない車両と なっていますが、今後も他線区も含めて増備が続けられるため、徐々に近鉄の代表的車両へと なっていくことでしょう。 |
こちらは5820系の車内です。ロング/クロスと切り替えができる「L/Cカー」で、
撮影時はロングシートのモードになっています。なお9020系は3220系と同様の
オールロングシートです。
5423、東生駒にて(2000/09/25) |
制御装置は5820系・9020系とも同一のもので、三菱の2レベルIGBTです。
制御装置は奈良線内の場合は、奈良に向かって右側の床下にあります。
5423、西大寺にて(2000/09/26) |
行き先表示は前面・側面とも種別は幕表示、行き先はLED表示です。
弱冷房車の場合は行き先のローマ字の部分と「弱冷車」が交互に
表示されます。
5423、東生駒にて(2000/09/25) |