〜近畿日本鉄道・5820系/9020系〜

5820系

9023F+9021F+5822F
2000/09/26、鶴橋にて

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 5820・9020系は近鉄の次世代通勤車「シリーズ21」の貫通型バージョンとして登場した形式で、 ともに2000年8月から営業運転を開始しています。これら2形式は汎用車としての位置付けをもっており、 在来車との併結も可能な仕様となっています。
 5820系は3M3Tの6両編成で、車内は5800系と同様のロング/クロス可変のデュアルシートである 「L/Cカー」となっています。9020系は3220系と同様のオールロングシート車となっています。
 足回りは両形式とも同一となっており、制御装置は三菱電機のVVVFインバータで2レベルIGBT素子を 使用したものとなっています。主電動機は185kWと在来車よりもパワーアップし、起動加速度3.0km/h/sを 確保しつつも最高速度は120km/hに設定されています。パンタグラフは5820系・9020系ともトップナンバーの 編成のみがシングルアームパンタで、残りの編成は下枠交差型パンタです。
 2000年度は奈良線系統のみの投入で、運用が限られているためなかなか乗車する機会のない車両と なっていますが、今後も他線区も含めて増備が続けられるため、徐々に近鉄の代表的車両へと なっていくことでしょう。

車内
こちらは5820系の車内です。ロング/クロスと切り替えができる「L/Cカー」で、 撮影時はロングシートのモードになっています。なお9020系は3220系と同様の オールロングシートです。
5423、東生駒にて(2000/09/25)

制御装置
制御装置は5820系・9020系とも同一のもので、三菱の2レベルIGBTです。 制御装置は奈良線内の場合は、奈良に向かって右側の床下にあります。
5423、西大寺にて(2000/09/26)

側面行き先表示
行き先表示は前面・側面とも種別は幕表示、行き先はLED表示です。 弱冷房車の場合は行き先のローマ字の部分と「弱冷車」が交互に 表示されます。
5423、東生駒にて(2000/09/25)

走行音[kin5820a.ra/254KB]
収録区間:奈良線 富雄〜学園前(2000.9.26)
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱2レベル3300V-IGBT、1C4M制御、MAP-194-15VD86型)
主電動機:185kW×4(MB-5085A型、歯車比6.31)
※起動時の立ち上がりは、まるで三菱GTOを思い出させるような不思議な感じです。 ドアチャイムは左右で異なった音で、このファイルでは発車時と到着時で開く扉が異なっているため、 その違いがお分かりになると思います。
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★このページの参考資料:
 交友社「鉄道ファン」2000年10月号

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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:2000年9月30日 最終更新:2009年1月25日
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