〜名古屋鉄道・1600系〜
1600系は7000系白帯車に代わる新しい特急車として、将来の空港アクセス車両を考慮しつつ
1999年5月10日のダイヤ改正より
営業運転を開始した車両です。3連4本が製造されています。新岐阜方から、モ1700−サ1650
−ク1600という編成です。 この車両は2本連結の6両で運転することも考慮して貫通型・自動幌連結装置を搭載して います。また新名古屋駅のような過密路線でも乗降をスムーズにするために2扉デッキ付き となり、客室内の車端部の座席は左右それぞれ1人かけとなるなど、工夫が凝らされています。 またドアにはドアチャイムのほか、「ドアが閉まります、ご注意ください」と流れる自動放送が ついたり、名古屋市交通局が使用しているものと同じ乗降促進ブザーも積まれています。 客室は2+2人かけのシートが展開していて、特にこれといった特徴はありません。真ん中の 車両にあたるサ1650には車椅子対応のトイレのほか、洗面所と自動販売機、NTTカード電話が 設置されています。 制御装置は3100系を基本に若干の改良が加えられたものとなっています。メーカーは3100系 同様、東芝・三菱の2社立てで、1601Fと1602Fが東芝、1603Fと1604Fが三菱となっています。 電動機は出力200KWの大容量のもので、これによって1M2T化を実現しています。130km/h対応 となっています。また1601Fには空気ばね限定車体傾斜装置という簡易振子装置ともいえる 機器を搭載しています。現在は試験中となっているようです。 1600系は主に佐屋〜吉良吉田間および新鵜沼〜河和・内海間の特急に使用されています。 |
1600系のVVVF装置は2種類あります。写真は東芝のものです。東芝・三菱共にIGBT素子使用の個別制御
タイプです。
1702、新安城にて。(1999/08/31) |
1600系の客室内は2+2列の座席配置で、グレーを基調とした落ち着いたものになっています。
車端部の座席のみ左右それぞれ1人かけとなっています。
1702にて。(1999/08/31) |
1600系の速度表示です。列車の絵はちゃんと「1600系仕様」でシングルアームパンタです。
1702にて。(1999/08/31) |