〜名古屋鉄道・510形〜
510形は旧美濃電気軌道セミボ510形で、1926(大正15)年製という貴重な車両です。正面は
5枚窓、戸袋窓は楕円形という大正ロマンの面影を今に伝えています。名古屋鉄道に合併された後も
美濃町線用として使われていましたが、1967年に揖斐線が岐阜市内線に直通運転を開始するのに
伴って、乗り入れ専用車となり揖斐線に転属、車内は1+2人掛けの転換クロスシートとなり、
制御方式をHL(手動間接)式にし、電動機の個数を2個から4個に増設しています。 770形の投入で手を組んでいた520形が全廃され、510形も511と515を1988年10月31日で廃車 にされ、512〜514の3両が残っている状態でしたが、2000(平成12)年10月に512が廃車となり、 2両のみの在籍となりました。現在は一時期スカーレット一色だった 塗装は1987年に揖斐線直通列車投入時の塗色に戻され、不定期ながらも揖斐線で活躍しています。 鉄道友の会から1987年にエバーグリーン賞を受賞しています。 |
510形の車内は、1+2人掛けの転換クロスシートが並んでいます。
512、黒野にて。(1999/03/18) |
黒野に古豪が集結。左からモ751、モ512、モ754です。
黒野にて。(1999/03/18) |
モ512(右)とモ513の連結面です。正面の5枚窓、戸袋の楕円形窓、いい感じです。
黒野にて。(1999/03/18) |