〜名古屋鉄道・510形〜

510形

510形・モ513+モ512
1999/03/18、岐阜市内線新岐阜駅前にて

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 510形は旧美濃電気軌道セミボ510形で、1926(大正15)年製という貴重な車両です。正面は 5枚窓、戸袋窓は楕円形という大正ロマンの面影を今に伝えています。名古屋鉄道に合併された後も 美濃町線用として使われていましたが、1967年に揖斐線が岐阜市内線に直通運転を開始するのに 伴って、乗り入れ専用車となり揖斐線に転属、車内は1+2人掛けの転換クロスシートとなり、 制御方式をHL(手動間接)式にし、電動機の個数を2個から4個に増設しています。
 770形の投入で手を組んでいた520形が全廃され、510形も511と515を1988年10月31日で廃車 にされ、512〜514の3両が残っている状態でしたが、2000(平成12)年10月に512が廃車となり、 2両のみの在籍となりました。現在は一時期スカーレット一色だった 塗装は1987年に揖斐線直通列車投入時の塗色に戻され、不定期ながらも揖斐線で活躍しています。 鉄道友の会から1987年にエバーグリーン賞を受賞しています。

510形車内
510形の車内は、1+2人掛けの転換クロスシートが並んでいます。
512、黒野にて。(1999/03/18)

黒野にて
黒野に古豪が集結。左からモ751、モ512、モ754です。
黒野にて。(1999/03/18)

510形連結面
モ512(右)とモ513の連結面です。正面の5枚窓、戸袋の楕円形窓、いい感じです。
黒野にて。(1999/03/18)

走行音[mt510a.ra/191KB]
収録区間:揖斐線 又丸→北方東口(1999.3.18)
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:HL(手動間接式)制御(HL-480F型)
主電動機:63.4kW×4(TDK516-A型、歯車比2.65、つりかけ駆動)
※2両運転時に収録したため、貫通路を備えていないこの形式は車掌が後ろの車両に 乗って扉扱いと後ろの車両の運賃授受を一緒に行なっています。発車時のベルの音が 心地よいです。
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★このページの参考資料:
 ネコ・パブリッシング「Rail Magazine」1999年3月号
 ジェー・アール・アール「私鉄車両編成表」
 岡戸 秀郎氏「阿久比大使館」
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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1999年4月29日 最終更新:2009年1月25日
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