〜名古屋鉄道・780形〜
780形は岐阜市内線・揖斐線の活性化と1997年4月5日ダイヤ改正による直通列車の増発を
目的に投入された車両で、岐阜市内線・揖斐線にとっては久しぶりの新造車となります。
770形の連接構造とは異なり、13m車体の両運転台車となっています。最大3両までの連結運転が
可能な設計となっていて、実際にはラッシュ時には2両連結で運転されています。 制御装置はVVVFインバータ制御で、東洋電機製GTO素子使用のものが採用されています。 電動機は定格60KWのものが2台積まれていて、均衡速度は90km/hと将来の速度向上にも 対応できる設計となっています。 車体は塗色がアイボリーを基調とした今までの名鉄にはないカラーリングとなり、 室内は9人掛けと3人掛けのロングシートが展開し、さらに4席分の折り畳み座席も設置されて います。窓にはカーテンも設置されています。運転席はワンマン対応機器が設置され、運転席の 背面には運賃箱と運賃表示器が設置されています。 780形は1997年4月に4両、1998年4月には3両が増備され、岐阜市内線・揖斐線直通列車の 所要時間短縮に効果を上げていますが、床面高さが高い(820mm)の問題を抱えているところが ちょっと残念です。なお、780形の投入によって550形、700形、ク2320形が形式消滅しましたが、 今後さらに増備が続いた場合、その他の旧型車の存続についても危ないものと思われます。 |
780形のVVVF装置は外から見えます。写真の左側の箱がVVVF装置です。ちょっと影ができてしまって
見づらい面はありますが、東洋電機製のGTO素子使用のVVVFです。全国の路面電車で使われているものと
同じ物と思われます。
783、黒野にて。(1999/02/22) |
780形の車内です。中扉は両開き、前扉と後扉は折り戸となっています。室内はロングシートで
窓には横引きカーテンが設置されています。
783、黒野にて。(1999/02/22) |