〜名古屋鉄道・780形〜

780形

780形・モ783
1999/02/22、揖斐線黒野にて

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 780形は岐阜市内線・揖斐線の活性化と1997年4月5日ダイヤ改正による直通列車の増発を 目的に投入された車両で、岐阜市内線・揖斐線にとっては久しぶりの新造車となります。 770形の連接構造とは異なり、13m車体の両運転台車となっています。最大3両までの連結運転が 可能な設計となっていて、実際にはラッシュ時には2両連結で運転されています。
 制御装置はVVVFインバータ制御で、東洋電機製GTO素子使用のものが採用されています。 電動機は定格60KWのものが2台積まれていて、均衡速度は90km/hと将来の速度向上にも 対応できる設計となっています。
 車体は塗色がアイボリーを基調とした今までの名鉄にはないカラーリングとなり、 室内は9人掛けと3人掛けのロングシートが展開し、さらに4席分の折り畳み座席も設置されて います。窓にはカーテンも設置されています。運転席はワンマン対応機器が設置され、運転席の 背面には運賃箱と運賃表示器が設置されています。
 780形は1997年4月に4両、1998年4月には3両が増備され、岐阜市内線・揖斐線直通列車の 所要時間短縮に効果を上げていますが、床面高さが高い(820mm)の問題を抱えているところが ちょっと残念です。なお、780形の投入によって550形、700形、ク2320形が形式消滅しましたが、 今後さらに増備が続いた場合、その他の旧型車の存続についても危ないものと思われます。

VVVF装置
780形のVVVF装置は外から見えます。写真の左側の箱がVVVF装置です。ちょっと影ができてしまって 見づらい面はありますが、東洋電機製のGTO素子使用のVVVFです。全国の路面電車で使われているものと 同じ物と思われます。
783、黒野にて。(1999/02/22)

780形車内
780形の車内です。中扉は両開き、前扉と後扉は折り戸となっています。室内はロングシートで 窓には横引きカーテンが設置されています。
783、黒野にて。(1999/02/22)

走行音[mt780a.ra/189KB]
収録区間:揖斐線 相羽→下方(1999.2.22)
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:VVVFインバータ制御(東洋電機GTO・1C2M制御)
主電動機:60kW×2(TDK6307-A型、歯車比72:11=6.545)
※東洋電機製のGTO-VVVFで、他都市の路面電車で使われているものと 同じ物と思われます。そのため音もそれらとほとんど同じです。
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★このページの参考資料:
 ネコ・パブリッシング「Rail Magazine」1999年3月号
 交友社「鉄道ファン」1997年6月号
 ジェー・アール・アール「私鉄車両編成表」
 岡戸 秀郎氏「阿久比大使館」
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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1999年4月29日 最終更新:2009年1月25日
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