〜名古屋鉄道・800形〜
800形は名鉄の軌道区間近代化の一環として、2000年7月に美濃町線に3両が投入された車両です。
1999年11月より実施されているワンマン運転に対応しているほか、車体中央部の床を下げた
部分低床構造になっているため、中央部の扉からの乗降がしやすくなっているのが最大の特徴です。
塗色はスカーレットではなく、ホワイトを基調にダークグリーンとライトグリーンを使用して
環境へのやさしさをアピールしています。 台車はほぼ従来からの構造のため、車両中央部から車端部へ向けて緩やかなスロープ状になって います。車内はやや小ぶりのシートが1人・または2人掛けで集団見合い式に設置されています。 制御方式はIGBT素子使用のVVVFインバータ制御で、床下にスペースがないことから屋根上に設置 されています。また屋根上には冷房装置も設置されています。台車は車体構造に対応するため 610mm径の動軸と530mm径の従軸とで構成されています。 従来の構造ながらも国産の技術を利用して誕生した800形は、バリアフリー時代に対応するLRVの ひとつとして注目されることでしょう。 |
800形の車内です。中央部から車端部にかけてスロープになっているのがお分かりいただけると
思います。座席はシートピッチが狭いため、少々窮屈かもしれません。
モ801、関にて(2000/08/24) |
800形の運転台です。ツーハンドル構成で、構成そのものは780形と同一です。
ただし複電圧車のため、600Vか1500Vかを表示するモニタ装置が追加されています。
モ801、関にて(2000/08/24) |