〜南海電鉄・2300系〜
南海2300系は世界遺産登録された高野山への観光アクセス車両として2連4本の計8両が新造され、2005年3月末より
営業運転に投入されています。高野線・橋本以南の急勾配・急曲線区間へ入線する「ズームカー」としては2000系以来
13年ぶりの新形式車となります。 17m長の車体や片側2扉などの外観は2000系をベースとしながら、赤を基調とした前面、大型の側面窓などイメージ チェンジをはかっています。車内は扉間に南海初となる2+1列の転換クロスシートを配置しているほか、車内表示器・ ドアチャイム・車椅子スペースといったバリアフリー対応もなされています。 足回りは主制御装置に2レベルIGBTインバータを採用していますが、これは南海では40年ぶりとなる東洋電機製となって います。他に主電動機・駆動装置・補助電源装置・パンタグラフも東洋電機製を使用しています。 2300系は2本つないだ4両、または2000系2両とペアを組み、主に難波〜極楽橋間の快急・急行に充当(難波〜橋本間 では2000系を増結して6両または8両で運転)されています。 |
2300系のVVVF装置は東洋電機製の2レベルIGBTです。1C2M制御で2群ずつ箱に収められているので、車両のどちら側
からでもVVVF装置の箱を観察することが可能です。
2353、天下茶屋にて(2005/04/03) |
車内は扉間に2+1列の転換クロスシートが配置されています。妻側車端部は4人がけのボックスシート、乗務員室側は
「展望席」があります。
2303、紀伊清水にて(2005/04/02) |
2300系は主になんば〜極楽橋間の快速急行・急行に充当されています。難波〜橋本間では常に2000系との併結を
見ることができます。
帝塚山にて(2005/04/03) |