〜小田急電鉄・30000形〜

30000形

30000形EXE
2000/01/01、狛江〜和泉多摩川にて

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 登場から30年以上を経過し、老朽化の目立ってきた3100形NSEの置き換え用として 1996年3月改正でデビューした小田急ロマンスカーの最新車です。EXE(エクセ)という愛称が 付けられていますが、歴代のロマンスカーと異なり登場前から小田急側によって愛称は 付けられていました。30000形は単体輸送力をアップさせるために20m車10両編成を組むことが でき、従来の連接11連よりも座席数が3割ほど増加しています。箱根湯本乗り入れや、 箱根特急と江ノ島特急の併結を考慮して6連と4連に分割可能です。そのため分割併合作業を 迅速に行なうための自動連結装置と自動幌装置が中間運転台に設置されています。
 制御装置は2000形に続きIGBT素子を利用したVVVFインバータ制御となりましたが、メーカは 東芝のものを使用しています。故障時などの非常時でも対応できるように個別制御となっています。 なお、6連は2M4T、4連は1.5M2.5Tという編成となっています。また本格的にシングルアームパンタを 採用した車両です。車体は鉄鋼製で、ブロンズ系の落ち着いた塗色が特徴です。
 電動機は三菱や東洋のものを積んでいるようです。高速時の非常に甲高い音が特徴的で、 沿線で聞いていると、1000形よりも大きい音で通過していきます。台車はモノリンク式の ボルスタレス台車です。
 現在、6連と4連が4本ずつ在籍していますが、同じ番号同士で10連を組んで運用されています。 1999年夏のダイヤ改正に合わせてさらに3編成が増備され、現在は6連・4連が7本ずつの陣容です。
 30000形は残念ながら鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞できることができず、3000形SE車から 続いてきたロマンスカーの伝統を引き継ぐことはできませんでした。しかし、平成9年度通産省 輸送機器部門のグッドデザイン賞を受賞しています。製造費用は1編成あたり約19億円とのことです。

30000形車内
30000形の車内です。落ち着いたデザインになっています。なお、座席のモケットは 3パターンありますが、これは1・2次車の6連に採用されているものです。 30504、小田原にて。(2000/03/21)

加速音[oer-exef.ra/253KB]
収録区間:小田原線 秦野→本厚木
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:VVVFインバータ制御(東芝IGBT初期型)
※EXEは東芝IGBTの初期タイプのVVVFを積んでいます。3段階に音が変わっていくのですが、 車内デッキでも3段階目があまり良く聞こえませんでした。客室内では変調音はほとんど 聞こえてきません。
この車両は高速域での甲高いモータ音が特徴です。沿線で聞くと 1000形よりも大きいくらいですから…
減速音[oer-exeg.ra/238KB]
収録区間:小田原線 小田原→秦野
RA形式:RealAudio3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
※上の加速音と同じ列車内での収録です。今までのテープ時代の走行音にかわり MDで収録した走行音です。
1次車起動音[oer-exec.ra/69KB]
収録区間:小田原線 町田にて
RA形式:RealAudio3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
※現在EXEは1次車と2次車が2本ずつ在籍していますが、両者でブレーキの解緩音が 若干異なります。1次車は抜くと勢い良く聞こえるタイプです。
2次車起動音(その1)[oer-exed.ra/69KB]
収録区間:小田原線 町田にて
RA形式:RealAudio3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
※2次車のブレーキ解緩音は、ちょっと抜けが悪いようなタイプです。
2次車起動音(その2)[oer-exee.ra/56KモデムorISDN専用/173KB]
収録区間:小田原線 町田にて
RA形式:RealAudio3.0 - ISDN Mono(Bitrate 40Kbps)
※上の「その1」の音質向上版です。東芝IGBT初期型の特徴である、3段階に変化する 音が良く聞こえてくると思います。

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★このページの参考資料:
 交友社「鉄道ファン」1996年5月号
 ジェー・アール・アール「私鉄車両編成表」
 その他、小田急30000形公式パンフレットなど多数
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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1999年2月9日 最終更新:2009年1月25日
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