〜小田急電鉄・1000形〜
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※前ページの写真は、1251F1251、新宿にて。(1998/04/17)
小田急の新標準型通勤車として、1987年に登場し1988年3月ダイヤ改正でデビューした
小田急初のステンレス車両です。初めは4連が投入され、後に6連、ワイドドア4連・6連、
8連・10連とさまざまな編成が製造され、最終的には196両と小田急では最大勢力の形式に
発展しました。ステンレス車体の側面は全面をダル・フィニッシュ仕上げとし、外板の継
ぎ目をブルー帯のフィルムで隠すなど、外観に関しては相当注文を付けたという苦心作です。 制御装置はサハ2762の現車試験を経て、小田急初のVVVFインバータ制御方式が採用され、 当時としてはかなり大容量の 175KWの電動機が使われました。VVVFのメーカは三菱、また電動機も三菱となっているようです。 接続形態は1C4Mで、各M車にVVVF装置が積まれています。足回りは一新されたものの、ブレーキ装置は 従来からのHSC系を採用しており、在来車との混結は可能となっています。 車内は8000形最終増備車に準じた暖色系のもので、座席は ワインレッドとなっています。また客ドアにも化粧板が使われています。なお、ラジオ電波の 車内輻射装置が設置されていますが、国内では初めての車両です。 また1989年からは9000形に代わって千代田線への直通運転が開始され、直通対応編成には ATCやIRアンテナなどが搭載されています。 1992年から93年にかけて製造された10両固定編成は、小田急では初めての10両固定編成と なりました。千代田線乗り入れを前提とし、ATCなどの乗り入れ装備を搭載するほか、車内の 各扉上にはフリーパターン式のLED案内表示器が設置され、次駅の案内のほか小田急からの お知らせやニュースなども流すことができます。またドアチャイムも設置されています。 この10両固定編成は当初は千代田線内のみ 加速度を3.3km/h/sに上げていましたが、1998年夏頃から小田急線内でも従来の2.7km/h/sから 3.3km/h/sに上げて運転されています。これは8両固定のほか、ペアが固定されている4+4連の 編成にも適用されているようです。10両固定は分割併合が必要ないことから、自動解結装置や 電気連結器は搭載されていません。 最近の動きとしては、6連のほとんどの編成の座席がバケットタイプのものに交換されています。 8両固定とワイドドアにつきましては、それぞれ仕様が異なりますので別ページに させていただいております。 |
1000形のVVVF装置です。三菱GTOで1C4M制御です。各M車に搭載されています。 1502、厚木にて。(1998/12/24) |