〜小田急電鉄・1000形〜

1000形

1000形1157
1999/01/28、海老名にて

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※前ページの写真は、1251F1251、新宿にて。(1998/04/17)


 小田急の新標準型通勤車として、1987年に登場し1988年3月ダイヤ改正でデビューした 小田急初のステンレス車両です。初めは4連が投入され、後に6連、ワイドドア4連・6連、 8連・10連とさまざまな編成が製造され、最終的には196両と小田急では最大勢力の形式に 発展しました。ステンレス車体の側面は全面をダル・フィニッシュ仕上げとし、外板の継 ぎ目をブルー帯のフィルムで隠すなど、外観に関しては相当注文を付けたという苦心作です。
 制御装置はサハ2762の現車試験を経て、小田急初のVVVFインバータ制御方式が採用され、 当時としてはかなり大容量の 175KWの電動機が使われました。VVVFのメーカは三菱、また電動機も三菱となっているようです。 接続形態は1C4Mで、各M車にVVVF装置が積まれています。足回りは一新されたものの、ブレーキ装置は 従来からのHSC系を採用しており、在来車との混結は可能となっています。
車内は8000形最終増備車に準じた暖色系のもので、座席は ワインレッドとなっています。また客ドアにも化粧板が使われています。なお、ラジオ電波の 車内輻射装置が設置されていますが、国内では初めての車両です。
 また1989年からは9000形に代わって千代田線への直通運転が開始され、直通対応編成には ATCやIRアンテナなどが搭載されています。
 1992年から93年にかけて製造された10両固定編成は、小田急では初めての10両固定編成と なりました。千代田線乗り入れを前提とし、ATCなどの乗り入れ装備を搭載するほか、車内の 各扉上にはフリーパターン式のLED案内表示器が設置され、次駅の案内のほか小田急からの お知らせやニュースなども流すことができます。またドアチャイムも設置されています。 この10両固定編成は当初は千代田線内のみ 加速度を3.3km/h/sに上げていましたが、1998年夏頃から小田急線内でも従来の2.7km/h/sから 3.3km/h/sに上げて運転されています。これは8両固定のほか、ペアが固定されている4+4連の 編成にも適用されているようです。10両固定は分割併合が必要ないことから、自動解結装置や 電気連結器は搭載されていません。
 最近の動きとしては、6連のほとんどの編成の座席がバケットタイプのものに交換されています。
 8両固定とワイドドアにつきましては、それぞれ仕様が異なりますので別ページに させていただいております。

1000形VVVF装置
1000形のVVVF装置です。三菱GTOで1C4M制御です。各M車に搭載されています。 1502、厚木にて。(1998/12/24)

走行音(4・6連)[oer1000a.ra/200KB]
収録区間:小田原線 新百合ヶ丘→百合ヶ丘
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:VVVFインバータ制御(三菱GTO初期型)
※1000形は三菱GTOの比較的初期のものです。さすがに第1世代からは少し外れているので 1.5世代と言えばいいのでしょうか。基本的に類似した音はあちらこちらにありますね。
走行音(10両固定)[oer1091a.ra/169KB]
収録区間:営団千代田線 明治神宮前→表参道
RA形式:RealAudio3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
※1000形の加速度は地上線では2.7km/h/sで、昔は3.3km/h/sになるのは千代田線内のみ でしたが、1998年夏から8両・10両固定の車両については常時3.3km/h/sに加速度が変更にな っています。変調音が少し速くなります。この時点の車両でMT半々の比率で実現できている 車両は、この小田急1000形のみです。

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★このページの参考資料:
  小田急電鉄広報誌「おだきゅう」
  小田急電鉄会社要覧
  交友社「鉄道ファン」1999年2月号
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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1999年2月10日 最終更新:2009年1月25日
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