〜小田急電鉄・2600形〜
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※前ページの写真は、2666F2886、代々木上原にて。(1998/06/21)
2600形は近郊区間の各停用として、1964年に登場した小田急初の20m大型通勤車です。
車体長が伸びただけではなく、幅も2900mmに広がりました。当時は3M2Tの5連で登場し、また
冷房や先頭車のスカートは取り付けられていませんでした。 制御装置は抵抗制御ですが、制動時に別電源から界磁を励磁することによって回生制動が できることが大きな特徴で、経済性向上が図られています。また電動車3両分の電動機を 2台の主制御装置でコントロールするのも特徴です。すなわち3両1ユニットであるわけです。 電動機出力は117KWとなっています。 1967年から編成にT車を1両増結し6両編成となりました。最終的には1968年までに6連22本の 合計132両が登場しました。 この2600形はHE車と呼ばれた2400形の後継車であることから、「NHE(New High Economical)車」 とも呼ばれましたが、現在ではそう呼ぶ人はまずいないようです。それでも登場当時は画期的な 車両であったことには間違いありません。 1000形を導入する前、VVVF制御装置の現車試験のためにサハ2762を改造して1986年3月17日から 営業運転を開始しました。現在はすでに元のサハに戻っています。 1000形8両固定車が登場した1992年頃から一部の編成を8両編成に組み替える工事が始まりました。 2600形は前述の通り電動車は3両1ユニットであることから、2ユニットと先頭車を集めて1編成 としました。6連10本を8連5本に組み替えた結果、先頭車が10両と中間付随車が10両余りましたが、 この中間車を電装して8連をもう1本造りました。この編成の制御装置は2000形と同じIGBT素子を 使用したVVVFインバータ制御となりました。これでも余った先頭車8両と中間車4両は廃車となり、 現在では6連12本と8連6本の120両が在籍しています。2600形の6連には未更新の編成が多くあり、 このまま更新されない場合は先行きはそう長くはなさそうです。 6連は各停の他、急行に入ることもあります。8連は各停・準急の限定運用となっています。 |