〜小田急電鉄・5000形〜

5000形

5000形5558以下10連
2000/01/01、狛江〜和泉多摩川にて

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 5000形は急行用の車両として1969年に登場した形式です。9000形増備による中断を経て、 6連も含めると1982年までの長い間に渡って増備されてきた小田急の主力形式の1つです。 新製当初から現在見られるようなアイボリーにローヤルブルーの帯という塗色になっています。
 当初は4連のみで、1969・70年に増備された8本は非冷房でしたが、1971年から増備された 車両については最初から冷房付きとなり、これが小田急では初めての冷房通勤車となりました。 非冷房車についても、後に冷房化されています。 制御機器は2400形に続いて抵抗バーニア制御となり、発電制動(回生は無し)と空気制動の併用 で、電動機出力は135KWです。9000形が登場するまでに4連12本が登場しています。
 9000形増備終了後、1976・77年に4連3本が増備され、4連については増備が終了しています。 4連の側面は二段窓となっているのが特徴です。
 そして1977年から急行の10両運転が開始されたのに伴い、4連と組ませるための6連が必要に なったことから6連バージョンの5000形の増備が同年12月から始まりましたが、9000形の影響で 側面窓が一段下降窓になりました。ここが4連と6連の外観上の大きな違いです。1982年までの 間に6連は20本増備されました。結局、4連15本と6連20本の合計180両が投入されたことになります。
 その後、4連については1991年から1998年にかけて、6連については1996年から車体更新工事が 施行されています。4連は室内の化粧板がアイボリー系のものに交換され、床もグレーになりました。 6連は内装の暖色系への変更のほか、座席のバケットシート化、ドアエンジンの交換、客ドア窓の 押さえ方の変更、車椅子スペースの設置など大掛かりに行なわれています。最近の更新車 からはMGをSIVに交換する編成も出ています。さらには、ドアチャイムの設置や座7人がけの座席を 3人・4人に分ける仕切りパイプの設置、側面行先幕のローマ字併記などのメニュー追加が なされた編成も存在します。
 5000形は4連は急行の増結車に、6連は急行から各停まで幅広く運用されています。なお、4連を 2本つないで8連で運用することはありません。
 ちなみに、5000形の6連は5200代から始まっていることと、4連とは外観にやや違いがあることから 5200形と呼ぶことがあります。

走行音[oer5200a.ra/248KB]
収録区間:小田原線 柿生→鶴川
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:抵抗バーニア制御(三菱電機)
※5000形は強制風冷の抵抗器を積んでいるため、床下からは凄まじいファンの音が 聞こえてきます。走行音そのものはモータが比較的静かなため、そう大きくはありません。
なおこの走行音は車体更新済の6両編成で収録したため、未更新車と比較するとドアの作動音が まったく違います。

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★このページの参考資料:
  吉川文夫「小田急−車両と駅の60年−」大正出版
  小田急電鉄広報誌「おだきゅう」
  小田急電鉄会社要覧
  小田急電鉄「小田急五十年史」
  交友社「鉄道ファン」1999年2月号
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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:2000年5月8日 最終更新:2009年1月25日
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