〜相模鉄道・3000系〜

3000系

3000系3051
1998/11/08、二俣川にて

相模鉄道一覧へ戻る


 3000系の大元は旧国鉄モハ63系を主体とする20m車のグループで、全部で9両が在籍していました。 車体の老朽化によって1964年から66年にかけて6000系と同じ車体に載せかえられ、また1両が完全新製 されて10両となりました。1986年に6000系の冷房化が完了し、ずっと非冷房・つりかけ駆動だった 3000系に1987年、車体更新・冷房化と足回りのVVVF化が行なわれました。「慣例」によって電機品は 基本的に東洋電機製で、VVVF装置も東洋電機製なのですが、相鉄初のVVVF車であることから比較検討 する意味でモハ3052のみが足回りも含めて日立製となりました。東洋・日立ともに1C4Mであり、前期の音です。
現在、10連1本のみの在籍で予備車扱いなのですが、運用に入る機会は意外と多く、6000系が出てこな くなってしまった現在、6000系の面影をとどめる貴重な存在であり、相鉄でただ一つ運転席の後ろで 座りながら前面展望(又の名を、「かぶりつき」という)ができる車両でした。
 しかし、1998年12月16日午前6時30分頃、相模大塚の留置線を出発しようとした3000系の中ほどの 3両、3551・3052・3552が脱線するという事故が起こりました。低速での脱線でしたが足回りの破損が 予想外にひどいようで、1999年5月17日付で全車が廃車・解体となりました。これによって相鉄から 低運転台の車両が消滅してしまいました。

先頭車車内  先頭車車内
3000系の車体は6000系(現在は全廃)と同じです。先頭車は低運転台で、運転席の後ろには 3人がけロングシートがあります。相鉄では座って「かぶりつき」ができる最後の車両です。
左右とも3051、二俣川にて。(1998/11/08)

案内表示器
車内には停車駅が点灯式で示される路線図が設置されていました。
3051、二俣川にて。(1998/11/08)

銘板
3000系の銘板は車体を載せ替えた昭和39(1964)年からのものとなっています。
3051、二俣川にて。(1998/11/08)

走行音(東洋)[sgm3000ta.ra/173KB]
収録区間:本線 星川→天王町
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:VVVFインバータ制御(東洋電機GTO、ATR-H4180型、1C4M制御)
主電動機:180kW(TDK6140-A型、直角カルダン駆動、歯車比49:9=5.44)
※相鉄初のVVVF車ですが、改造車ということで電機品は東洋電機のものが使われました。 そのため、3000系のM車4両のうち3両は東洋のVVVFです。音は完全に初期のものです。
走行音(日立)[sgm3000ha.ra/202KB]
収録区間:本線 さがみ野→相模大塚
RA形式:RealAudio3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO、VF-HR109型、1C4M制御)
主電動機:180kW(HSV-01型、直角カルダン駆動、歯車比49:10=4.90)
※相鉄初のVVVF車であることから、比較検討のためにモハ3052のみは足回りも含めて 日立の電機品を使用しました。日立GTOの初期型です。

相模鉄道一覧へ戻る


★このページの参考資料:
 弘済出版社「鉄道ダイヤ情報」1996年9月号
 相模鉄道会社要覧
[ 最新情報 ]  [ JR各社 ]  [関東大手公営]  [関西大手公営]  [中国四国地方]
[ 更新情報 ]  [北海道・東北]  [中部北陸地方]  [関西ローカル]  [九州沖縄地方]
[最初にどうぞ]  [関東ローカル]  [車内チャイム]  [特集コーナー]

音鉄館INDEXへ戻る
総合インデックスへ戻る

(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1999年2月14日 最終更新:2009年1月25日
このページに掲載されている画像・音データの無断転載を禁じます。