〜相模鉄道・8000系〜
21世紀になっても通用する車両として、1990年12月に登場しました。ちょうど相鉄が大手私鉄入りを
果たした頃でもあり、相鉄のイメージチェンジに大きく貢献した車両でもあります。 この車両は車体幅が2930mmもあり、また編成中2両にセミクロスシートを本格的に設置しました。これは 9000系にも引き継がれています。 VVVF装置は日立製のGTOで1C8Mで、大容量のGTOを使用していますが、音が何しろ特徴ありで他では聴けない音です。日立GTOの 標準型が本格的に出る前だったのと、直角カルダン駆動のためかなり低い音が楽しめます。MT比は 6M4Tとし、新7000系VVVF車の4M6TよりもM車の比率が高くなっていますが、電動機出力は150KWと 新7000系VVVF車の180KWよりも抑えてあります。それでも編成全体では出力アップとなっています。 最新増備車の8712Fではシングルアームパンタを全電動車に搭載しています。相鉄では初の本格採用 車となりました。 8000系の車内に目を向けると、ロングシートの1人あたりの幅が430mmから450mmに拡大、それに伴って クロスシートのシートピッチも新7000系7755Fと比べて拡大されています。妻面にはLED案内表示器 (2行タイプ)が設置されています。なお、1996年増備の9704Fの影響を受けて、1997年増備の8711Fと 1998年増備の8712FではLED案内表示器の設置場所及び種類が変更になり、1行タイプのものがドア上 の鴨居部に千鳥配置されています。また両編成にはドアチャイムも取り付けられました。 8000系の行き先表示は当初幕式でしたが、8708Fが先頭車両のみ(現在は幕に変更となっています) が、8709Fからは前面・側面ともLEDに変更されています。現在は10連13本が在籍し相鉄の主力車両と なっています。 |
8000系のVVVF装置は車体の左右両側にまたがって設置されており、
海側と山側とで見え方が異なります。日立GTO標準型で、1C8M制御となって
います。 上(海側):8104、二俣川にて(1998/12/24) 下(山側):8120、かしわ台にて(1999/01/06) |
8000系のうち、8701F〜8710Fに設置されている妻面のLED案内表示器です。 8109、海老名にて。(1999/02/10) |