〜相模鉄道・8000系〜

8000系

8000系8703
1997/12/22、横浜にて

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 21世紀になっても通用する車両として、1990年12月に登場しました。ちょうど相鉄が大手私鉄入りを 果たした頃でもあり、相鉄のイメージチェンジに大きく貢献した車両でもあります。
この車両は車体幅が2930mmもあり、また編成中2両にセミクロスシートを本格的に設置しました。これは 9000系にも引き継がれています。
 VVVF装置は日立製のGTOで1C8Mで、大容量のGTOを使用していますが、音が何しろ特徴ありで他では聴けない音です。日立GTOの 標準型が本格的に出る前だったのと、直角カルダン駆動のためかなり低い音が楽しめます。MT比は 6M4Tとし、新7000系VVVF車の4M6TよりもM車の比率が高くなっていますが、電動機出力は150KWと 新7000系VVVF車の180KWよりも抑えてあります。それでも編成全体では出力アップとなっています。 最新増備車の8712Fではシングルアームパンタを全電動車に搭載しています。相鉄では初の本格採用 車となりました。
 8000系の車内に目を向けると、ロングシートの1人あたりの幅が430mmから450mmに拡大、それに伴って クロスシートのシートピッチも新7000系7755Fと比べて拡大されています。妻面にはLED案内表示器 (2行タイプ)が設置されています。なお、1996年増備の9704Fの影響を受けて、1997年増備の8711Fと 1998年増備の8712FではLED案内表示器の設置場所及び種類が変更になり、1行タイプのものがドア上 の鴨居部に千鳥配置されています。また両編成にはドアチャイムも取り付けられました。
 8000系の行き先表示は当初幕式でしたが、8708Fが先頭車両のみ(現在は幕に変更となっています) が、8709Fからは前面・側面ともLEDに変更されています。現在は10連13本が在籍し相鉄の主力車両と なっています。
 

8000系VVVF装置(海側)

8000系VVVF装置(山側)
8000系のVVVF装置は車体の左右両側にまたがって設置されており、 海側と山側とで見え方が異なります。日立GTO標準型で、1C8M制御となって います。
上(海側):8104、二俣川にて(1998/12/24)
下(山側):8120、かしわ台にて(1999/01/06)

LED案内表示器
8000系のうち、8701F〜8710Fに設置されている妻面のLED案内表示器です。
8109、海老名にて。(1999/02/10)

走行音[sgm8000a.ra/179KB]
収録区間:本線 平沼橋→西横浜
RA形式:RealAudio 3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
制御方式:VVVFインバータ制御(日立GTO、VF-HR128型、1C8M制御)
主電動機:150kW(HSV-03型、直角カルダン駆動、歯車比49:10=4.90)
※非同期モードの長い日立GTO標準型の音です。しかし直角カルダン駆動なためか この系統のものとしては音が全体的に低いのが特徴です。この車両は実際に乗ってみて 損はない車両だと個人的に思います。
走行音(制御装置真上)[sgm8000b.ra/258KB]
収録区間:いずみ野線 弥生台→緑園都市
RA形式:RealAudio3.0 - 28.8 Mono, full response(Bitrate 16Kbps)
※制御装置の真上当たりで収録しますと、VVVF装置からの音がバッチリ入ってきます。 これだけ入るのは日立GTO標準型の車両のみだろうと思います。ちなみにこの場所で AMラジオを聞いていると、VVVF装置からの雑音が入るはずです。

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★このページの参考資料:
 弘済出版社「鉄道ダイヤ情報」1996年9月号
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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:1999年2月13日 最終更新:2009年1月25日
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