〜東京急行電鉄・3000系〜
東急3000系は、2000年秋に予定されている目蒲線〜営団南北線および都営三田線への直通用
車両として1999年4月16日より営業運転を開始した、東急の最新形式です。 南北線へ乗り入れるためのATO装置やワンマン運転にも対応しています。車体は今までの 切妻の前面スタイルを完全に捨て去ったものとなり、パノラマミックウインドウの採用による 丸みを帯びたスタイルとなっていますが、都営6300系に酷似している感じです。 車内はJR209系ベースといった感じで、座席は片持ち式、袖仕切りやラインデリアまわりの FRP成型といった作り方は209系そのものです。しかし、壁やドアの室内側には化粧板が 使われており、細かいところは工夫されています。ドア上には2段表示タイプのLED案内表示器が 千鳥配置されていて、ドアチャイムも搭載しています。ドアチャイムは営団タイプですが 1回だけ鳴るものです。 制御装置は7715Fに続いて東急では2例目となるIGBT素子使用のVVVFインバーターとなりましたが メーカーは日立と東芝の2種類が使われています。共に1C2M4群制御のタイプです。主電動機は 定格190KWとなっています。パンタグラフはシングルアームとなっています。 最初は8連1本で東横線で運転を開始していますが、直通開始に備えて必要両数が増備されてい く予定です。 |
3201のVVVF装置です。左が海側(桜木町に向かって左側)、右が山側のものになります。日立製で
左はUVWの1番と2番、右はUVWの3番と4番が見えます。 左・都立大学、右・元住吉にて。(1999/04/17) |
3202のVVVF装置です。上の3201と同様に左が海側(桜木町に向かって左側)、右が山側のものになります。
左の写真に東芝のプレートが見えますが、確かに東芝製です。東芝IGBTの新しいタイプであると
思われます。
左・都立大学、右・元住吉にて。(1999/04/17) |
3000系の車内です。オールロングシートとなっています。また扉間の吊革の高さが低くなっている
ものがあります。 3001、元住吉にて。(1999/04/16) |
車内には1両あたり4台ずつ、LED案内表示器が扉上に設置されています。2段タイプですが、
駅到着時には大きく駅名が表示されます。 3202にて。(1999/04/16) |