〜富山地方鉄道〜


 富山地方鉄道は富山市を中心とした富山県東部に鉄道線93.2km・軌道線6.4kmを運行する北陸地方最大の民鉄で、 戦時下の1943(昭和18)年、富山電気鉄道を母体として富山県内の全交通機関を統合して発足したのが はじまりです。電鉄富山から上市・滑川・電鉄黒部を経由して宇奈月温泉に至る本線(53.3km)、寺田から 五百石・岩峅寺を経由して立山へ至る立山線(24.2km)、稲荷町から南富山までの不二越線(3.3km)、南富山から 上滝を経て岩峅寺へ至る上滝線(12.4km)の鉄道線と、富山市内線(6.4km)の軌道線からなっています。
 車両については新性能化・冷房化には積極的に取り組んでおり、現在鉄道線・軌道線ともに冷房化率100%を 達成しているほか、鉄道線に関してはすべての車両がカルダン駆動車に統一されています。近年では京阪3000系の 車体と営団3000系の足回りを組み合わせた10030系や、西武5000系の車体とJR485系の足回りを組み合わせた 16010系が登場しています。なお、鉄道線車両については頭の3桁が主電動機出力(PS)を表わす独特のつけ方が されており、100PS=75kW・147PS=110kW・160PS=120kWとされています。ただし10030系の中には台車・主電動機の 交換(MT54化)がされたものがあり、原則が崩れているものもあります。

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10030系 10030系
走行音(MT54型主電動機)[tt10030a.ra/213KB]
収録区間:立山線 沢中山→釜ヶ淵(2001.11.20)
制御装置:抵抗制御(ABFM-108-15MBH型、1C8M制御)
主電動機:120kW(MT54型、歯車比4.82)
※京阪3000系の車体と営団3000系の足回りを活用して登場した形式で、FS-510台車・MB-3054主電動機(75kW)がオリジナル ですが、現在10039+10040・10041+10042・10043+10044・10045+10046の編成はJRのDT-32台車・MT54主電動機(120kW) に交換されています。
14760系 14760系
走行音[tt14760a.ra/247KB]
収録区間:本線 中加積→西加積(2001.11.20)
制御装置:抵抗制御(ES777-A-M型、1C8M制御)
主電動機:110kW(TDK-8205A型、歯車比6.07)
※富山地鉄50周年にあたる1979(昭和54)年に登場した車両です。地方私鉄では珍しい純然たる新車として 注目を集め、1980(昭和55)年の鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。
8000形 8000形
走行音[tt8000a.ra/107KB]
収録区間:富山市内線 県庁前→新富町(2001.11.20)
制御装置:VVVFインバータ制御(東洋電機GTO、RG629D型、1C2M制御)
主電動機:60kW×2(TDK-6303A型、歯車比6.55)
※1993(平成5)年7月に登場したVVVFインバータ制御の新車です。5両が在籍し、サービスアップに貢献して います。
7000形 7000形
走行音[tt7000a.ra/109KB]
収録区間:富山市内線 小泉町→堀川小泉(2001.11.20)
制御装置:間接非自動制御(NC型)
主電動機:50kW×2(NE-50B型、歯車比4.86)
※都電8000形をモデルにつくられた形式で、現在は冷房化された12両が残っています。


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(C)音鉄館/OTOTETSU-KAN/おとてつ 1997-2009 作成:2001年12月6日 最終更新:2009年1月25日
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